◆終わりに
今回は対照実験として、「寒天培地のふたを開けたまま部屋で一時間放置したもの」も同様に培養していたのでした。
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「部屋で1時間放置した培地」 1週間後 |
結果は上の写真のとおり。ごく小さなコロニーは点在しているものの、細菌数の違いは明らか。手のひらや鼻の横、風呂の排水溝などにはやはり、すごい数の細菌が存在していたのだ。
でもまァ、だからどうなんだって話でもあるんですが。人間の身体には免疫があるから、少々の細菌は大丈夫なのも事実でありまして。
逆に生後すぐ無菌室で育てられた動物は、免疫ネットワークや腸内細菌の発達不全から全身的な機能障害を起こし、ずっと無菌室で過ごしていても短命に終わるらしいですし。
人類の友もあり敵でもある細菌たち。大切なのは彼らを排除することではなく、うまく付きあっていくことなのだと思います。
…と、無理やり常識的にまとめたところで、今回の報告とさせていただきます。
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