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コネタ


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タッチパネルはソーセージで反応するか
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 すっかりタッチパネル化した最近の自動券売機。いろいろとメリットもあるのだろうが、押してもどうも反応が悪いときがある気がするのは私だけだろうか。

 私の指が悪いのか。ならば自分の指ではなく、指以外のもので押したらどうなんだろう。

 たとえばそれはソーセージ。いかにも指っぽいではないか。そんな小さな疑問を解決すべく、さっそく実践してみました。

法師丸




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見まがうほどに指っぽい
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思わずうれしくなるラインナップ

●機械に否定される日々にさよなら

 指でタッチパネルに触れても反応してくれないときがある。むきになって力を込めてみても、レスポンスがまるでないままの時もある。

 なんとも言えない屈辱感。機械に無視されているような気分。

 問題はそうしたメンタルな部分だけにとどまらない。目当ての電車にギリギリで乗ろうとしているときに、こうした状態に陥ってあせったことはないだろうか。

 一体なにが悪いのか。いや、原因を考えるよりも、すっぱりと自分の指はあきらめ、別のもので押してみよう。それが前向きで現実的なソリューションであるはずだろう。

 指以外で指っぽいもの?と、考えて思いついたのがソーセージ。

 改めて比べてみてもやはり指っぽい。

 これなら機械を逆にあざむけるかもしれない。バリエーションもいくつかそろえ、機械へのリベンジを試みてみよう。



●まずはベーシックにウイニーで攻める

 代表的なソーセージとしてまず選んでみたのが、ニッポンハムの「ウイニー」。先の写真でもわかるように指っぽさも十分であるほか、ほとんどのスーパーで売っている普及率も申し分ない。

 指で押して相手にされなかったときの怨念をうっすらと込めつつ、実際に押してみた。


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今日はいつもの俺じゃないぜ あっさりと反応

…迷うことなくばっちりと反応。

 予想していた押し直しなどする必要もなく、気持ちいいくらいにきっぱりと押せた。気のせいだろうか、いつもより小気味よく反応しているかのようにも感じられる。

 こんなに反応がいいと自分の指の立場を慮って、うれしいのかなんなのかわからない気持ちになる。

 

●海からやってきたソーセージ

 続いてのエントリーは魚肉ソーセージだ。一部には普通のソーセージよりも好きだというファンもいる、海出身のソーセージだ。

 科学的っぽいことを言えば、たんぱく質の組成も普通のウインナーとは違うはず。太さとしても頼もしい雰囲気が漂っているが、果たして反応はどうだろうか。


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皮もむいて準備万端 問題なく反応

 魚でできているからといって差別することなく、先ほどと同様に気持ちよいレスポンス。ピッという反応音とともに、次の画面に切り替わった。

 

●反則気味のソーセージ

 今回最後のエントリーは、アメリカンドッグだ。確かに中に詰まっているのはソーセージであるとは言え、分厚い皮が外側を覆った異色のソーセージだ。

 もうこれはソーセージで押したことになってないとうすうす気づきつつ、人目も気になってきたのですばやく押してみよう。


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そろそろ違った展開もほしいところだが… やっぱり押せちゃう

 これも反応としてはまったく問題なく押せる。ここまできてようやく気づいたのだが、タッチパネルを押すのは別にソーセージにこだわらなくてもよいみたいだ。

 今回の試みの意味を根幹から揺るがしかねない結果とも言える。



いよいよ危うくなる指の立場

 どれもこれもあっさりと押せてしまった。指で押したときに反応が悪くて困っていたのは一体なんだったのか。

 しかし、いくら反応がいいからと言って、電車に乗ろうとするときはいつもソーセージを持ち歩くというのはどうなんだろう。現実的と言えるのだろうか。

 結局、問題の解決になってない。

 ひとつ言えるのは、アメリカンドッグの場合はその太さゆえ狙ったボタンを押しづらい。上級者向けのチョイスであることは覚えておいてもいいと思う。


 

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