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2007ゴールデンウーク特別企画:家から30分の旅
 

高円寺・飲み屋のマスターは何に悩んでいるのか


深夜に古着を買いたくなる人は高円寺へ



気づけば深夜1時。しかし、街は静かに賑わっている。GWとはいえ、どこにも出かけず、それぞれに小さな、あるいは大きな悩みを抱えながら、ふだん通りの暮らしを淡々となぞる人も多いのかもしれない。と、むりやり今回のテーマに引き寄せてみた。

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3軒め「バーボンハウス」


最後は10年ほど前から知っている友人の店。築地の青果市場を辞めてバーを出したという変わった経歴の持ち主だ。人は彼を“バーボン”と呼ぶ。誕生日が数日違いということもあって、なんとなく動向が気になる存在でもある。


バーボン、いま悩みってある?
「うーん、プロジェクターのランプがもうすぐ切れそうなんだよ」
ああ、壁に映してるやつね。
「いや、でもそんなのは悩みとは言えねえな。“悩みなし”ってことにしといてくれ」


わかった。ところで、さっきから気になっているんだけど、カウンターに赤ちゃんがいるね。聞けば、彼らは若い夫婦で、奥さんのほうが昔この店でよく飲んでいたとのこと。今日はダンナを連れて久々に訪れたんだとか。


せっかくだからと店の前で記念撮影。20年後、僕とこの子は再びこの店で邂逅、ヒップホップ流の複雑な握手を交わすのかもしれない。


松浦夫妻と舞空(まそら)ちゃん右端がバーボン。僕の赤目はフラッシュのせいだと信じたい


松浦夫妻が帰った後もバーボンと話し込む。お、午前3時か。そろそろ、帰ろう。生ビール3杯でご馳走さま。


見知らぬ泥酔者よ、おやすみ


■まとめ


というわけで、飲み屋のマスターに悩みはあったりなかったりした。しかし、GWにレジャーらしい予定のない僕が単に飲みたかっただけだから、これでよいのだ。


カウンター越しの浅いような深いような不思議なつきあい。いつか僕がどこかの街で飲み屋を出したとき、彼らが客として来てくれたら嬉しいと思う。
高円寺・飲み屋のマスターは何に悩んでいるのか
マル秘取材メモ流出


 

 
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