「あぶらちゃん」という名前の木がある
小野法師丸 2009.08.15

小野法師丸
1973年埼玉生まれ。個人ホームページで公園ウォッチのレポートをしつつ、いまは千葉県の海べりに住む。海まで徒歩5分、つらいことやかなしいことがあったとき、別に海を見に行ったりはしない。

東京都港区にある、国立科学博物館附属の自然教育園。都会の中にあるとは思えないような森がすばらしいところです。

木にはそれぞれプレートが掲げられていて、名前がよくわかるようになっています。その中に、なんだか気になる名前の木が…。

「あぶらちゃん」です。

この木だけ「ちゃん」付けで呼んでいるわけではなく、正式な名前が「あぶらちゃん」。実際に木全体に油分が多く含まれているそうで、昔はこの木から油を抽出して、灯油として利用したそうです。

葉っぱはこんな形。「ちゃん」とは、コールタールなどの類を総称して言う言葉であるとのこと。だから「あぶらちゃん」。謂れがわかったところで、独特の響きとかわいらしさはそのままです。