シニカルすぎて伝わらないメッセージ

大山 顕 2009.07.28

シニカルすぎて伝わらないメッセージ

住宅街を歩いていると、不法投棄や犬の糞あるいは路上駐車を禁じる手書きの看板を見かける。みなさんご苦労されているようです。

しばしばあるのが、上のようなもの。これまでずいぶん悩まされてきたのでしょう。怒り心頭、憤懣やるかたなしといったパッションが伝わってきます。

シニカルすぎて伝わらないメッセージ

ただ、それらの迷惑な行為を禁じるメッセージが、怒りのあまり意味不明になっているケースも見られます。前出のものも「あなたの顔が見たい」という表現は、禁止メッセージとしてはギリギリかと。

で、別の場所で見かけたエモーショナルな事例。

シニカルすぎて伝わらないメッセージ

「おさるさんへ。ここにバナナの皮、すてないでネ」

分かる。気持ちは分かる。人の家のまえに勝手にゴミを捨てていくならずものの行動を「バナナの皮を捨てるバカなサル」に見立てたくなる、その気持ち。
でも、ぱっと見、なんのことか分からなくなっている。ご本人もあとから気がついたのだろう。追加された「不法投棄」の一文が涙を誘う。

声を大にして言いたいときほど、感情は抑えてるべし。この看板が教えることはそういうことだと思う。

ふーん 只今1759ふーん

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