人は太古より巨大な岩を信仰し、崇めてきた。いや、岩だけではない。巨大な山とか、巨大な木とか、そういうものに神を感じてきた。片や今、人は巨大な工場とか橋とか、巨大構造物を見て、凄いと感じ、興奮している。この現代人の「凄い」と、古人の「畏れ」は、元は同じ感情を源とするのではないかと私は思う。今も昔も、人は巨大なものが好きなのだ。