仕事が終わって日が暮れて。森へ帰っていく妖精なのか、制服の人。制服によって、人は1つの集団に組み込まれる。が、制服という入れ物の中には生身の人間が息づいている。制服を五線譜とするなら、人間は音符だ。楽譜から外れぬ範囲で自由に揺れる、踊る。そのせめぎあいに注目すれば、またいつもと違う街風景が広がるだろう。