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お題「我が心のお中元」
 
古賀及子

我が心のお中元 (出題:古賀及子)
募集期間:2009/7/6 11:00 〜 7/10 11:00

缶詰のプリン、フルーツカルピス、レーズンバター……。

子どもの頃、お中元(お歳暮、贈答品)として家に送られてきたときだけしか口に入れられなかったなつかしのものを食べる会を先日開きました。「缶詰プリンと我が心のお中元会

もし、「私にとってはコレが懐かしい!」というものがあったらぜひぜひエピソードと一緒に教えてください。



たくさんのご投稿ありがとうございました。内容の人それぞれさに改めて驚きうなりました。

「とりあえずなんでも食べる」という子どもならではの行動がありますが、今回もそんな報告が続々と届きまして(そうめんそのまま、角砂糖、ざらめ、かつおぶし などなど……)、そのなかからMVPを決定させていただきました!

投稿はしめきりました。

 

MVP

かつお節少量パック ( ガングリオン さん )

お中元と言えば、かつお節を思い出します。
ちいさなパックを開けて、口の中に直接かつお節をガーって入れ込みます。咀嚼すると、濃ゆいダシが口の中に一気に広がります。なぜかものすごい贅沢をしている気分でした。 (投稿日:2009.7.6 13:55)

選者コメント:プリンの缶詰とかカルピスとか言ってスンマセン! という気持ちになりました。でもおいしそうですわ。



子どもだてらのライフハックに敬意を表してMVPとさせていただきました! こんど私も試してみます。すでに大人ですが気にしません。

お茶。 ( ひろ@永遠の多摩っ子 さん )

我が家には滅多にお中元は届かなかったので、家での思い出はないのですが、両親がお中元を選びに近所のお茶屋に行っていたことが我が心のお中元です。
お茶屋さんで両親がお茶や海苔を選んでいる最中に、お店の方が出してくれるお茶が忘れられません。
小さい時は少し水で薄めたものを、小学校中学年になるとちゃんとしたお茶を出してもらい、感動した記憶があります。

他の方とはちょっと違う『我が心のお中元』ですみません。 (投稿日:2009.7.10 09:59)

選者コメント:いい思い出ですねえ! 贈る側の思い出っていうのも確かにありますね。

トリスコンク ( non さん )

ジュースと名の付くものをなかなか飲ませてくれなかった母。当時お中元という存在を知らなかった私にとって「夏休みになると登場する特別な飲み物」でした。ちょっと夜更かしした(といっても夜の9時とか)にジュースでも飲もうか、と家族団らんで飲んだ記憶が。夏休み中に飲みきってしまうので、他の季節にはお目にかかれない夏休み限定の味の思い出です。
すごく美味しかった!という記憶はないですが。すごいオレンジ色で、すごい甘かったです。 (投稿日:2009.7.10 09:42)

選者コメント:季節の記憶、という感じがしみじみしました。トリスコンク、まだ売ってるみたいなのでぜひ飲んでみたいです。

缶ビール ( はとのもと さん )

缶ビールをよく貰ったのですが、我が家でビールを飲む人はいなかったので、みんななめくじトラップの餌になりました。
夏の夕暮れ、生ぬるいビールを庭でぷしゅっと開けては、所々に置いた皿についで回るのが、私の役目でした。
今では私もビールを飲めるようになりましたが、夏場の缶ビールは何となく飲む気がしません (投稿日:2009.7.9 17:47)

選者コメント:ビールについては飲まないご家庭でどうしようもなかったというご意見、いくつかいただきました。なめくじトラップにするという利用法があったとは。

幸水(梨) ( のぶのぶ さん )

親戚が広島で観光農園を営んでおりそこで収穫された梨なのですが、銀色の段ボールに封入され(ここでまずテンションが上がります。)、一つ一つが薄い紙と緩衝材(発砲タイプのネット状のやつ)につつまれた幸水梨が現れます。

小学生だった私は緩衝材をばらしてひも状にし、脳内で火を起して疑似キャンプファイヤーや疑似飯盒炊爨をして遊んでいました。

スーパーなどで山盛りに売っている品より一まわりも二まわりも大きく、ジュースを飲んでるかのような瑞々しさでした。
実家を出て早13年、もう毎年食べるということは無くなりましたが、実家で一押しの贈答品は今でももちろん幸水梨です。 (投稿日:2009.7.9 16:11)

選者コメント:緩衝材をばらしてひも状に!! やりましたねえ! おかげさまで思い出しました。

薔薇のかたちの角砂糖 ( なべこ さん )

白とピンクの、薔薇のかたちをした角砂糖が、2段になってみっしり並んでいました。
かなりながっかりお中元でした。
ピンクの方は味つきなのでは? と思ってかじってみて2度がっかり。 (投稿日:2009.7.9 22:07)

選者コメント:やっぱり、かじるだけかじってみるんですよね。

マスクメロン6個入り ( みきT さん )

大学時代にとてもアットホームな下宿生活をしていました。
一緒に下宿していた友人の親戚はメロン関係のお仕事で、夏になるととってもおいしいマスクメロン6個入りの宅急便が彼女の元に届くのです。
そのうち2つは、お中元として大家さん宅に届けるのですが、あとの4つは下宿生でいただきました。1日1個ずつ、その日にいる人間で等分に切って食べるのです。
同級生だった私は4年間食べました。本当に幸せでした。 (投稿日:2009.7.9 22:37)

選者コメント:今回いただいたご投稿の中でも淡々としながらも際立って幸せなコメントでした。

松茸お吸い物のもと ( 中村 さん )

調味料セットの中に隙間商品として入っていてまだ松茸を知らない頃お湯を注いで松茸ってカビ臭い
って思ってました。 (投稿日:2009.7.8 11:32)

選者コメント:隙間商品っていい言葉ですね。ギフトセットって、この隙間商品こそが肝な気がします。お吸い物のもともいいなあ。

コーヒー詰め合わせの中のコーヒーシュガー ( きさら さん )

茶色の氷砂糖みたいなやつです。
あれは本当においしかった。
親の留守にこっそり食べていたつもりが、ビンの半分くらい食べちゃってこっぴどく叱られました。
でもうまいんですよ。 (投稿日:2009.7.8 00:06)

選者コメント:ありましたね! そして、あれ、食べるものなんですね。
小5で引っ越したとき、新しくできた友達が「たまにこっそり塩なめてる。うまい」って言いうのを聞いた驚きを思い出しました。

カニ缶 ( ダフィ さん )

北海道在住だったのに、海産物の中でも特にカニは珍しくなかったはずなのに、
カニ缶は別格の扱いを受けていました。
毛ガニは家族の人数分一杯ずつばりばりむしって食べてたのに、カニ缶は父が儀式じみて開けていました。
カニ缶の炊き込みご飯は、イクラ丼より厳かな気持ちで食べていました。 (投稿日:2009.7.8 19:44)

選者コメント:カニよりカニ缶の方が高級なのかあ。地元ならではの感覚ですな。

せっけん詰め合わせ ( もなもな さん )

変かもしれませんが、積み木の代わりにして遊んでいました
ですから、きっちした箱入りのほうがありがたいわけです
一個一個を紙でくるんである「こじゃれた」ものだと
かなりがっかりしていました
当然ながら、月日がたつと、積み木の数は減っていったわけですが・・・ (投稿日:2009.7.8 14:35)

選者コメント:積み木としてのよしあしで石鹸が判断されるってそうないですよね。

乾燥した菊の花 ( こんの さん )

母が青森出身なので平べったい大きなクレープのような状態で、菊の花びらのみを集め乾燥させた食品が定期的に届いてました。お湯で戻しておひたしにして食べるのですが、ものすごく美味しくて届いた包みは毎回私がほぼ全部を食べてしまってました。が、東京に出てきて一人暮らしを始めたおりに食べたくなり、自分で買ってみようかな?とネットで調べたらその高価さに驚愕。東北からの送料もあるのでとてもおいそれとは買えません。持つべきものは青森の親戚です。 (投稿日:2009.7.8 19:38)

選者コメント:いただきものって、まさかと思うような高額だったりするんですよね。

ゴールドブレンド ( sumire さん )

滅多にコーヒーを飲まなかった我が家にとって、頂き物のコーヒーはなんだか特別に高級な感じがしました。

特にゴールドブレンドの四角いフタは、子供ころの私にとって不思議でしょうがなく、何度もパカパカ開けて遊びまくりました。空き瓶は宝物でした。

大人になった今でも空き瓶に、にんにくやラッキョの酢漬けを漬けたりと大活躍しています。 (投稿日:2009.7.7 16:02)

選者コメント:ああっ! そうそう! あの瓶ってなぜか漬物を入れますよね。あと煮豆。

活きクルマエビ ( ゴトグミ さん )

おがくずの中からとりだすとまだピチピチ踊るようにはねて、子供ながらに「かわいそう!」という心理が働き、親に懇願していっぴきだけ大きなボウルの中で飼育。でも、3日で死んじゃいました。

命のはかなさを知った夏の日でした。 (投稿日:2009.7.7 00:01)

選者コメント:お中元がまさかそういった教育もなしていたとは!

トイレットペーパー1箱 ( 働き蜂 さん )

子供の頃、父が勤める会社の取引先から毎年届いた一品。
大きな横長の箱に、30ロール程入っていました。
ダブルで柔らかくて花柄で色も付いていて、来客用にうってつけ。
消耗品なので、いくら貰ってもありがたい贈り物でした。
またくれないかなあ。 (投稿日:2009.7.7 08:59)

選者コメント:花柄のトイレットペーパーってなかなか自分じゃ買わないですが、まさかお中元とは! お中元も本当色々なんだなと痛感の1品です。

タオル ( 匿名希望 さん )

シーツというのもあります。
「使わないタオルあるからあげる」と母から送られてきます。ありがたいです。
タオルをお中元にくれた方もありがとうございます。

中元ではないのですが、「いらないからあげる」と言われて頂いたタオルで、家で使用している物に「○田○男古希記念ゴルフコンペ」と刺繍されているものがあります。いろいろと申し訳ない感じがしますが、すごく吸水性の高いタオルで重宝しています。 (投稿日:2009.7.7 12:04)

選者コメント:そういえばうちにも「名古屋市○○町長老会」って書いてあるタオルがありますわ。

婦人服 ( わっこ さん )

母がデパートの婦人服を頂いてました。が、いつもサイズが合わず、服にこだわらない小学生の私が着ていました。
繊細な刺繍や、キラキラしたビーズが襟ぐりに施された淡い色の高級Tシャツ、ラメ入り5分袖サマーセーターなど、シックな装いでプールに行ったりする夏休みでした。
母は、おしゃれ着洗い『モノゲンユニ』で手洗いしてくれてました。
大人の服は暑い、ってことだけが不満でした。 (投稿日:2009.7.7 12:54)

選者コメント:なんだか全体的にちぐはぐな感じがたまらなくいいですね!

缶詰め菓子詰め合わせ ( この泥棒猫 さん )

水羊羹・プリン・フルーツゼリーはもちろん、甘納豆なんかもアルミのフタの缶に入ってました。
いつの間にか佃煮やお茶漬けのもとにシフトチェンジしましたが、私が菓子屋に勤めているため、いまも夏になると缶物水羊羹やゼリーが冷蔵庫を占拠します。(販売期限切れのものですが)
ちなみに、古賀さんが探していた缶詰プリン、某カステラ1番の店では只今仕様変更(アルミのフタに変更)のため在庫処分セール中ですよ。 (投稿日:2009.7.7 15:31)

選者コメント:貴重な情報ありがとうございます! そしてどこもみんな、アルミのフタになっていくのだなあ。

抽選会 ( だるい腰 さん )

バブル絶頂期に働いていた会社では、盆休み前になると会社、部署、社長あてに届いたお中元を全部解体して、社員全員ハズレなしの大抽選会が行われるのが恒例行事でした。
わたしは高級日本酒の一升瓶や角樽を5年連続で当てたため、クジ作成係の総務部長との関係を疑われたのも今ではいい思い出です。
ちなみにわたしは抽選会のクジに「ハズレ」ができたあたりでさっさと退職。その後、抽選会自体がなくなった翌年に会社は倒産しました。 (投稿日:2009.7.6 23:06)

選者コメント:ボーナス以上のモチベーションアップになりそうな企画です。これ、すべての企業で行うべきですな。

粉末レモンティ ( むらて さん )

わたしは「粉末レモンティの缶とあと何かの詰め合わせ」にやたらと郷愁を感じます。
お中元でなくとも普通に売ってますが、我が家ではあれはわざわざは買わない「贈答品」の範疇でした。

あの正直美味しいのかどうかよく分からない、普通にレモンティ淹れたらいいんじゃないか?とも思いながらのレモン風味が、暑い夏の実家の台所を強烈に思い起こさせるのです。

でもまぁ、わざわざ買おうとは思いませんね (投稿日:2009.7.6 12:55)

選者コメント:うわあっ! あれもまた独特のものですよね! うちでは夏に山小屋に行くときのみ母が購入していました。

ハム詰め合わせ ( るーちぇ さん )

小学生の頃に、ボンレスハムとロースハムのセットが初めて我が家に届いた日、母親が「今夜はハムステーキやで!」と夕食のおかずに分厚く切って焼いてくれました。

喜んでかぶりつくと…◎△×#!!
ヒモ状のものがガリッと…何これ??
母はハムの外側に巻いてあるタコ糸?ごと切って、豪快にもそのまんま焼いてしまったのでした。
切ってる段階で気付けよ〜〜〜!

でもハムは美味しかったですよ。  (投稿日:2009.7.6 12:46)

選者コメント:おっと、いい話! それでもハムは美味しいんですよね。

上下とも空けないと出ない「プリンゼ」 ( なご さん )

 夏のお中元はカルピス一辺倒の中、まれにフルーツ缶セットをいただくことがあってその中に1,2個入ってました。
 要はメロンやイチゴ味のフルーツ牛乳を缶に流し込んで固めたものといったところで、 基本的には上下の蓋をコキコキ開けて円筒のままツルンと出し、カットして食します。
 当時の自分はこれ以上オシャレでおいしい斬新で高級なデザートは無いと思ってましたし、全ての缶を食べつくした後ようやく厳かに母が開缶して切り分けてくれる特別食でもありました。
 地元企業の製品で盛んにCMも流れていたもので憧れの味でもあり、大人になったらお給料で一人で全部食べようと思っていたらもう製造していない様子。
 懐かしの味ってそんなものですよね。 (投稿日:2009.7.6 12:45)

選者コメント:今回の記事を書くためにお中元に関して調べていたときに噂にだけ聞きました! 憧れの1品です……。

揖保乃糸 ( Da1 さん )

ベタなお中元ではありますが、私はこれをゆでずに、
そのまま1本ずつ引き抜いてポリポリ食べてました。
薄ーい塩味だったので、おやつ代わりに。もちろん親には内緒でしたが、密度が低くなったそうめんの束にもしかしたら気づいてたかも。 (投稿日:2009.7.6 15:02)

選者コメント:「揖保乃糸」との投稿は思った以上にたくさんいただいておりますが、素で食べられるもんだとは! 子どもの食欲なめんなよ、と改めて思いました。

でっかい一本の新巻鮭 ( しず さん )

住んでたマンションの2件隣にある会社で働いてたおっちゃんが、母親に恋心を抱いて、ニヤニヤしながら持ってきたのが、一本の新巻鮭。
子供ながらに、石原軍団か!ってつっこみました。 (投稿日:2009.7.6 12:59)

選者コメント:おお、これぞひろそれぞれのお中元ストーリー!

プラッシー ( Bun さん )

父の友人がお米屋さんで働いていまして、お中元とお歳暮に「プラッシー」を1ケース贈って下さいました。瓶の底に果肉のようでそうでもないオレンジ色の澱が溜まっていて、無果汁ジュースが当たり前だった時代だったので、何となく高級な感じがしました。 (投稿日:2009.7.6 12:59)

選者コメント:お米屋さんなのに飲み物? と思って調べてみましたら、「米穀店と自動販売機を中心に販売されていた飲料」とのこと! ナイス販路。

こめ ( サンクス さん )

私の父は新潟出身。毎年魚沼産コシヒカリが送られてきます。
「ジュースとかハムが良い!」としきりに文句を言っていました。若かったなと思います
ちなみに、母は福岡出身で辛子明太子が送られてきます。
運命だと思いました。 (投稿日:2009.7.6 20:52)

選者コメント:気があったとか付き合って長いとか、そういう結婚理由が生ぬるく感じる、まさに運命です。

砂糖入りのでっかい缶 ( ぺこさん さん )

バケツのような巨大な缶の中に、砂糖がみっしり入っていました。母は喜んでいましたが、私はいつもがっかり。
せめて、缶だけ欲しいと訴えていましたが、砂糖がなくなる頃にはすっかり忘れていて、一度も缶をもらえた記憶はありません。
(投稿日:2009.7.6 16:31)

選者コメント:缶入りのお砂糖というのも思いのほかたくさん届いてます。せめて缶が欲しい! っていうの、すごくお気持ちが分かって身をよじりました。

有名ホテルの缶詰スープ ( saari さん )

母のいない時に台所で電気も点けず、食器棚のとっておきコーナーに格納された珍しい缶詰たちを、こっそり取り出してはなでまわしたものです。 (投稿日:2009.7.6 13:15)

選者コメント:食べるんじゃなくてなでるってジャンルもありましたか。

フルーツカルピス(瓶) ( 古賀及子 さん )

祖父に隠れて飲んで見つかったとき「鉄棒できるようになったから飲んだ」と強引な言い訳をして許されました。オレンジ味でした。 (投稿日:2009.7.6 11:00)

選者コメント:あのころ、カルピスの瓶って「わしゃわしゃ」した紙でくるまれてましたよね。


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