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缶詰ポータル
  2012年、ゴールデンウィークは缶詰が熱い!

4/29 11:00〜5/6 9:00まで、毎時1缶詰から2缶詰のレビューを更新していきます。
しょっぱいの、あまいの、日本の、海外の、肉、魚、野菜、果物……。
幅広い缶詰情報をどうか受け止めてください。

お口の空気「サクマ式ドロップス」

お口の空気「サクマ式ドロップス」

「空気のレビューを書け」と言われたどうしたらいいだろうか。いつも吸ってる、あの空気である。いまさら特に言うことはない。紹介すべき情報もない。たとえば空気のない月で暮らしてみるとしたらどうか、といったことを想像してみたところで、それを書いてはレビューではなくすでにエッセイである。言及するには今さら過ぎるのだ、空気。

で、サクマ式ドロップスである。「缶詰」というテーマで編集部員がスープやおつまみの缶を大量に買い込んでいるのを横目に、まさかこれが回ってくるとは思わなかった。みんな、知ってるだろ、レビュー読まなくても。国民食だろ。「節子、それドロップやない。おはじきや」という有名なセリフがあるが、おはじきを舐めるのは未体験なのでレビューできそうだ。でも、僕の目の前にあるのはふつうのドロップである。

お口の空気「サクマ式ドロップス」

缶のフタはテープで止まっている。そのテープが特殊で、はがすと「開封済」の文字の形にノリが残るようになっているのだ。
そしてフタを開けると同時に、一気に広がる甘い匂い。個装の袋アメにはない、缶入りならではの体験だ。

お口の空気「サクマ式ドロップス」

一粒口に入れてみよう。まずはレモン。食べなれたレモンドロップの味。甘い。おいしい。次はグレープ。食べなれたグレープドロップの味。甘い。おいしい。次はオレンジ。食べなれたオレンジドロップの味。甘い。おいしい。
ごめん、やっぱり僕にはサクマ式ドロップは空気すぎて、うまくレビューできない。どうしても「いつもの味」なのだ。失ったときに初めて、そのかけがえのなさに気づくタイプのアメなのである。

ところでサクマドロップには2種類あることをご存知だろうか。サクマ式ドロップと、サクマドロップ。それぞれ佐久間製菓とサクマ製菓の商品で、中の味のラインナップも微妙に違うようである。今回紹介したのはサクマ式のほう。
あっ、うっかり最後に情報を持ってきたことで、実は「失ってもかけがえがある」事に気づいてしまった。

購入価格 197円
メーカー:サクマ

石川 大樹

( 2012/05/03 07:00:00 )



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