極寒の大地が産み落とした黄色い太陽「コーンスープ」
「北の迎賓館」とも呼ばれる札幌グランドホテルのコーンスープを家庭でもお手軽に食べられるように開発されたのがこの商品である。「である」なんて居丈高に言うほどのことでもないが。この缶詰、よくサラリーマンが飲んでる小さいサイズのコーヒー缶と同じ大きさだけど368円もする。その辺の牛丼チェーンの牛丼並盛より高い。この缶詰に入った汁は、米と牛肉どんぶり一杯分よりも高い。つまりそれぐらい高級なコーンスープなのだ。
蓋をあけるとほのかに香るコーンの香り。皿に移して温める。コーンってわりと安い部類の穀物に入ると思うのだけど、この高級感は一体どこからくるのか。コーンとクリームの香り。鮮やかな黄色。高そうな粘度。どれをとっても、安い部類の穀物っぽさは微塵も感じさせない堂々とした佇まいだ。
味はどうか。ズシンと舌に乗ってくるクリームとコーンの甘味。後にひくまろやかさもしつこくなく、調度良い。そのまま食べるのは少しもったいないので、家にあった食パンをつけて食べてみる。地味だけど、確実なうまさ。市役所に就職したような味だ。しかし、人によってはクリームの柔らかさにクルトンやフランスパンなどの固い食材を合わせるのが好みの人もいるかもしれない。購入価格 368円メーカー:札幌グランドホテル(西村まさゆき)
( 2012/05/01 12:00:00 )