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缶詰ポータル
  2012年、ゴールデンウィークは缶詰が熱い!

4/29 11:00〜5/6 9:00まで、毎時1缶詰から2缶詰のレビューを更新していきます。
しょっぱいの、あまいの、日本の、海外の、肉、魚、野菜、果物……。
幅広い缶詰情報をどうか受け止めてください。

カットされたトマトをトマトジュースに漬けた「カットトマト」

カットされたトマトをトマトジュースに漬けた「カットトマト」

第二弾は、「テッラデルソーレ」のカットトマトである。テッラデルソーレ」とは、イタリア語で「太陽の大地」を意味するっていうのは前回書きましたね。

トマトの缶詰はだいたい煮込んで使うので、私としてはホールでもカットでもどっちでもいいのだが、栄養成分表示を見てみたら、カットの方が100グラムあたりのエネルギーが2kcalほど低く、そしてたんぱく質が0.1グラム多かった。

まあ、誤差の範囲である。味の違いも誤差の範囲だと思うが、パッケージのトマトの品種が、ホールトマトと明らかに違うのが気にはなる。

カットされたトマトをトマトジュースに漬けた「カットトマト」
ちなみに炭水化物とナトリウムはホールトマトの方が多かった

カットトマトの缶に書かれた調理例は、基本のトマトソースではなく、「たこと豆のトマト煮」だった。いまいちピンとこないのだが、イタリアではこれが肉じゃがみたいなお袋の味なのだろうか。

お袋の味で思い出したが、私が子供のころ、母親がトマトスープをよく作ってくれたので、それを再現してみることにした。

ベーコンとタマネギを油で炒め、水とコンソメを加えて軽く煮て、そこにカットトマトを入れる。これにチーズトーストを浸して食べるのが大好きだった。

カットされたトマトをトマトジュースに漬けた「カットトマト」
出来上がったのはスープパスタ

確かこんな作り方だったはずなのだが、できあがったスープはとても濃かった。記憶と違う。水とトマトの分量の問題かとも思ったが、もっと根本的な部分が違う気がする。

気になったので母親に電話をして、別の話が終わったところで「そういえば」とさりげなく聞いてみたら、缶詰のトマトではなく、生のトマトで作るのが正解だった。記憶違いだ。

缶詰で作った濃厚なトマトスープは、以前気まぐれで買って使う機会のなかったクルクルしたパスタを入れたら、ちょうどいい味になった。玉置家の家庭料理は、こうやって少しずつ間違って伝わっていく。

購入価格 105円
メーカー:日欧商事

玉置豊

( 2012/04/30 09:00:00 )



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