三国志で兵士が食べた「チリビーンズ」
今回の企画で僕はカレーとコンビーフを主に当てられた。その中の豆。これはカレーにかけて食え、という編集部の意向だろうかと思い、カレーとともに開封した。そして茫然自失とした。これはっ……これはっ……!
そう、僕はチリビーンズの概念を全く理解していなかったのである。チリで生産された豆の水煮、ではなく、辛味風に煮込んだ豆の煮込みだったのだ。味はまるでカレーである。これにカレーをかけてはカレーonカレーである。すき家風に言えば豆のあいがけカレーである。それは無い。僕は豆&カレーの共演による夕食開催を事実上断念し、独立開催へと踏み切った。平たく言えば、夕飯はチリビーンズのみである。
味はうまい。豆煮込みは好きなのでいくらでも食えるが、ルックスがさみしい。皿に盛られた煮込み豆。横山光輝の「三国志」で、兵士が食ってる食事のようである。こんなのを匙でわしわし食って寝た後、必ず夜襲に遭うのである。とか何とか言いつつ完食した。ビールにもなかなか相性がいい。あとは夢の中で夜襲に遭わないことを願いつつ寝るのみである。購入価格 278円メーカー:S&W(加藤まさゆき)
( 2012/05/02 22:00:00 )