オイルサーディンにケチャップをつけることになった理由は、小学校の頃にさかのぼる。
あるとき友達に「オイルサーディンにケチャップとマヨネーズつけてトーストと一緒に食べると、トンカツの味になるんだよ!」と教えられたのだ。たぶん「すごい」と思ったのだろう、私はすぐに試してみた。 だが、トンカツ味はしなかった。
そりゃそうだろう。 トンカツは豚肉とパン粉とソースで、いま食べたのはいわしとケチャップとマヨネーズとパン。パンしか合ってない。せめて調味料もあわせるべきではないかと気づかないところが小学生だ。
だが、トンカツ味がしなかったことは当時の私にはそれほど重要なことではなかったらしく、この組み合わせがおいしいという発見のほうが重要だった。 それ以来、オイルサーディンにはケチャップとマヨネーズをつけて食べるのがふつうになったのだ。それも、ケチャップ多めのほうがおいしい(ここが、今回のトマト味がオイルサーディンと合う、の根拠)。
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