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毒部
伊藤健史 たった数ミリグラムで幾人もの人間を殺傷できる猛毒を持つ超危険動物から、単に不快なだけの虫まで、我々の周囲では多種多様な有毒生物が生を謳歌している。
そんな妖しく、かっこいい、時に癒される毒の生き物達を紹介する事によって、WEB2.0もソーシャルネットワークも確かに素晴らしいけれども、世の中には「毒」という切り口もあるんじゃないだろうかというささやかなライフスタイル提案ができたらと思う。
それにしてもなんといういかがわしい名の部活動だ。親が見ていなくてほんとうによかった。 (伊藤健史

オオスズメバチ1

オオスズメバチ1
一挙手一投足がこわい。あと10cm大きかったらかつあげされてますよ多分。

言わずと知れた最強の毒虫。山林や住宅地でありえない羽音を響かせて威嚇飛行するスズメバチから逃げ回った経験のある人は多いだろう。
強力な毒と獰猛な性格、わかりやすい悪人面を持つうえに、女王蜂と最大約500匹もの働き蜂による巨大なファミリーを形成し、他の昆虫を襲うだけでなく、時には同種のスズメバチと激しい抗争を繰り広げるというのだからこれはもう極道以外の何者でもない。
お腹の針でぶさぶさ刺して毒を注入するという攻撃方法に加え、威嚇や警報の為に毒液を霧状に吹き散らすザ・グレート・カブキ的な戦術も駆使する。
これは単なるこけおどしではない。この毒が眼に入って失明寸前になった例もあるのだ。
彼らの巣の真下に会社のサーバールームを作ってしまった、等のやむなき事情によりどうしても巣に近づく際は眼のガードも忘れてはいけない。

( 2012/03/02 11:00:00 )



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