チーズを久しぶりに食べた。 取材で食べたのだけれど、その美味しさに驚いた。おそらく4、5年ぶりに食べたのではないだろうか。あまりの美味しさに取材が終わってからもチーズを食べたくなった。
しかし、チーズは決して安くない。 「6Pチーズ」は美味しいけれど安くても250円はする。僕の一食分の食費だ。でも「チーズ食べたい欲」に抗うことは出来ず、ローソンの105円のチーズを買うことにした。ローソンに行ってみると、棚には「プレーン」と「スモーク風」の2つが並んでおり、値段は共に105円で、内容量も同じだった。
僕はどちらを買うか悩んだ。 悩んだ末に、「スモーク風」を買った。値段も内容量も同じなので、手間がかかってそうな方を選んだのだ。「プレーン」より「スモーク風」の方が、作る時に何だか時間がかかりそうな気がしたのだ。選んだ理由が「手間」とは、なんてケチなのだろうと思う。
取材でチーズを食べなければ、チーズを食べたい欲はきっと沸いては来なかっただろう。最初の一歩を踏み出すと、堰を切ったように「欲」が沸いてくるのだ。
エアコンもそうだ。 僕は夏も冬もエアコンをつけない。夏は扇風機だけで、冬は暖房器具なしで過ごしている。電気代の節約なのだ。一度つけてしまうと、その快適な生活から抜け出せなくなって、毎日つけてしまうことになる。そうなるとお金がかかる。もちろん、どんだけケチなんだろうと思う。
そんな僕の家に、知人が泊まりに来たことがあった。 夏も冬も知人は泊まりに来たのだけれど、共にキャンプだ! と言っていた。それを聞いて、キャンプ場でも始めようかと考えた。そして、キャンプ場として稼いだお金で、エアコンをガンガンにつけた生活をしようと考えた。
そして、「ツナマヨ」はそんなケチンボな僕の心を温めてくれた。 105円と安価だけれど、期待を裏切らないその味は心をポカポカにしてくれる。ツナとマヨは最高のコンビだ。これ以上の美味しい組み合わせは無いかもしれないと思う。いつまでも変わらぬ味でいて欲しいと願ってやまない、おにぎりだった。 ( 2010/11/30 21:00:00 )
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