地球の軌道上には気象や通信用など数多くの人工衛星が回っています。故障など何らかの原因により、それらの人工衛星の軌道が狂ってしまうような場合があります。しかし、この発明の名称「宇宙ステーション(特開特開平10-119900)」があれば大丈夫。人工衛星の軌道は全く狂うことがなくなります。
　まず、曲げることが簡単に出来る丈夫で長い金属製のワイヤーを用意します。それを宇宙空間に打ち上げます。打ち上げられて地球の衛星軌道に乗ったワイヤーを接続して地球を1周する輪を作ります。その輪に人工衛星を固定していく。これで人工衛星は軌道ズレ知らず!
　しかも、この発明には更なる効果があります。地球を取り巻くワイヤーに水分を多量に付着させることにより、地球の周りに水の輪を作り出します。この輪により日照時間を調整したり、引力でフロンガスを引き付けたり、紫外線の増大を食い止めたりと地球環境対策にも貢献出来てしまう。素晴しい！
　しかし、この発明。金属製のワイヤーとあるだけで、その具体的な物について記述がありません。地球を周回するだけでなく、衛星が引っ張り合う力に耐えられるような素材が有るのでしょうか？　有ったとして、それを宇宙へ持っていく費用は？　それに、色々な国が衛星を上げていますから、各国間の調整は？　おっと、宇宙規模の発明にそんな野暮な質問はしないことにしましょう。

( 2010/06/25 16:00:00 )