6年のころだったろうか。給食の牛乳を飲むストロー、あれを包んでいる細いビニール袋をひっぱったら、面白いようによく伸びた。 伸びたので、複数つなげてみることにした。
ある程度つないだところでけっこう長くなったので、周囲にも私の「ストロー袋集め」が知られるようになり、その噂はクラスを越え学年中に広まった。昼休みになると、私の机にそのビニール袋が山盛りになることもあった。
そして卒業間近のある日、巻いて保管してあるその紐を解いて、長さを確かめることにした。 余裕で校舎を一周した。先端を持った者が一周して走ってくるのが廊下の遥かかなたに見えると、メロスを見た群衆のように、クラスがどよめいた。
( 2007/02/19 11:00:00 )
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