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水分部

玄米茶

玄米茶

こんにちは。最終回、水分部です。


この水分部、どうなることかと初めてみましたが、語るに事欠きませんでした。食品の水分量の意外の奥深さ、おそるべし。


最終回は実は「水」にしようと思っていました。が、水って食品成分表に載ってないんです。水だもんなあ。代わりに一番水分量の多いものを探してみました。お世話になってる「食品成分データベース」では、物質から食品を逆引きできるんです。すげえ。水分率もさることながら、このデータベースのすごさにも驚き続けた水分部でした。で、今日お送りするの食品が玄米茶とあいなったわけです。どい。


し好飲料類/(緑茶類)/玄米茶/浸出液 水分率 99.9%


玄米茶がすべての掲載食品の中でもっとも水分率が高いという結果でした。……地味! この地味さも水分率の面白さなのかもしれません。


しかしなんで玄米茶。ちなみに番茶、ほうじ茶、ウーロン茶は99.8%でした。紅茶は99.7%。お茶の拮抗ぶりはスリリングとさえいえます。かまいり茶も99.7%でした。


……? というか かまいり茶ってなんだ。調べると「かまいり茶」は茶葉を蒸すかわりに釜で炒り、揉んで、釜で仕上げるという中国の玉露の製法を用いたお茶のことだそうです。一応「かまいり」を辞書でも引いてみたんですが、


かまいり 【▼釜▼煎り/▼釜▼熬り】
戦国時代に行われた極刑。罪人を沸騰した湯や油の釜の中に入れて煮殺すもの。かまゆで。(大辞林 第二版より)


ってまたすごい結果が。おいおい、えらく穏やかじゃないところに流れ着いたな。煮殺すなんて言葉聞いたの初めてですよ。ニコロス。名前のようでもあります。羊飼いニコロス。


パンパン(ざわざわする人々を静める長老の手拍子)。えー、そういったわけで、最終回、名残惜しく大幅に脱線しましたがそろそろお開きです。水分部の活動は終わっても、ものの水分率に心まどわす日々は永遠です。どうか、みなさんお元気で!


ご紹介したすべての水分率は「食品成分データベース」で検索した結果です。
では、今日も明日も明後日も、スイブーンブーンブーン! ( 2007/02/01 16:00:00 )




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