先日、腹筋ローラーでサイクリングロードを走った。風を切りながら走るあの感じが今では美化されているのか、とてもいい思い出になっている。
じゃあ、海で走ればもっと気持ちいいのでは?と思い、海で走ってみることにした。
春の海にやってきた。
冬の海とは違って、吹く風が暖かい。体を少し動かすだけでじんわりと汗をかく。 運動するにはちょうどいい日に海へ行ってきた。
地面を走るのは久々だ。急にやると、絶対に怪我をしてしまう。明日は友人と会う約束があるので、怪我をしてしまったら痛みが気になって、楽しい会話ができなくなってしまう。
小粋なジョークを言っても、頭の中では怪我が気になり、本来ウケるはずだったジョークもウケなくなってしまうだろう。そうならない為にも少し練習をしてみよう。
以前やった時は結構走ることが出来た。しかし、あれは舗装された道路の上で走りやすかったからでもある。整備されていない砂の上は果たして走ることができるのだろうか。早速走ってみよう。
足が滑ってしまい転びそうになった。怪我をしたら走るモチベーションがなくなってしまう。そうしたら、帰りに食べようとした海鮮丼も美味しさが3割ぐらい減ってしまうと思う。悲しみの中の海鮮丼は避けたい。
再度、挑戦してみる
怪我を回避したので、もう一度走ってみる。
気合を入れ直して走ったが、すぐに膝をついてしまった。しかし、これには理由がある。別に体力がないからとか、太っているからではない。腹筋ローラーでは砂の上を走ることができないのだ。
乗用車などでも砂の上だと、走れないことがある。砂に足を取られてしまった状態だ。馬力のある車でないと走れない。これが腹筋ローラーでも起こったのだ。
場所を変えて走ってみる
砂の上では走ることができなかったが、草の上だと、どうだろうか。 試しに走ってみた。
草の上だと、スムーズに走ることができた。今まで走れなかったので、ちょっと嬉しかった。地面との距離が近い分、スピードを感じることができる、エキサイティングな感覚を味わうことができたのだ。
草の上なら走ることができる。ここで終わってもいいかもしれない。 しかし、海に来たなら砂浜を走るべきではないか。そのために海に来たのだ。 走ろう。うまく走れなかったとしてもチャレンジしてみよう。 この経験を経て、僕は生まれ変われるかもしれない。
いざ、砂浜へ
砂浜の上ではローラーは回転せず、腕の力だけで掘って進んでいった。 普通に使うよりも腕の筋肉を使い、結果的には鍛えられるので、使い方としては間違っていないと思う。