やはり群馬出身の人間にとってダルマという物には特別な思い入れがあります。群馬の数少ない特産品だからね。 なのでダルマといえば群馬が一番という意識はどこかに持っています。 ところがそんな群馬イズナンバーワン説をくつがえし、日本一の大ダルマが静岡県の伊豆にあるらしいのです。 うそ!?ほんと?くやしい!その日本一の大ダルマとやら、どんなもんか見てきてやろうじゃないですか!
日本一だと!?
先日(ひとりで)伊豆の恋人岬へ行った帰りに、バイクでててーっと走っていたところ、日本一の大ダルマなる看板を発見した。
まあ、でかい、高い、長い、といった特徴をウリにすると言うのは観光スポットの基本なので日本一の大ダルマというのをウリにしているところもそりゃあるんだろうけど、どうにもこうにもボクの中の群馬県民魂が叫ぶのだ。「おいおい、日本一の大ダルマだって?冗談はよし子さん!ダルマといえば群馬!縁起ダルマ発祥の地にして国内生産80%を誇る群馬じゃろ!静岡に日本一のダルマがあってたまるかーい!」と。
つーわけで、なんぼのもんじゃい!?という気持ちを抱きつつ、こちらの富士見ダルマ寺を取材することにしたのだが…。
境内に足を踏み入れると、本堂の前に大きなダルマが置かれているのが見える。まあたしかに、普通のダルマと比べればでかいけどそれでもせいぜい高さ1mあるかないかと言った感じ。ぶはー!まさかこのダルマが日本一って言ってるんじゃないよね!?この程度で日本一とは片腹痛いわ! 群馬の勝利を確信し高笑いしていると、境内を掃除していたおばちゃんが声をかけてきた。 「大きいダルマさんは本堂の中だよ」 えっ…!?
これは…たしかに日本一!
本堂の拝観料500円也をばっちり取られ(商売上手!)中に入っていくとそこには、ズドーンと高さ5m、重量3トンという巨大な像が!鎌倉の大仏が高さ11mなので、約半分。たしかにでかい!…しかしこれ、ダルマか?
そう、ここでいう日本一の大ダルマというのは、あの丸くてコロコロした縁起ダルマではなく、そのダルマのモデルとなった坊さん、達磨大師の巨大な像なのだ。そして、達磨大師の座像として大きさ日本一なのだという。 ああ、そっちでしたか。そのカテゴリでは確かに日本一かもしんない。そして、群馬のプライドも保たれた…。めでたしめでたし。
野茂が投げれば大丈夫!
日本一の大達磨ときいて敵意むき出しで乗り込んだ富士見達磨寺でしたが、まあジャンルがちょっと違ったので(野球とベースボールくらい)これはこれで認めていこうじゃないですか。プロ野球もいいけど、大リーグもいい。がんばれ、ヒデオノモ(古い)。