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ひらめきの月曜日
 
激安スーパーは高いものも安い
中央は うにカナッペです

激安スーパーのあの力強さはなんだろう。

つみあがるダンボール、書きなぐられた価格表。お客の活気も相当だ。

日々の食料というものは買わなければ生きていけないもの。それが安く手に入るのだからすばらしい。

いつもは必需品ばかりを買っているが、とにかく「何でも安い」のが激安スーパーなのだ。もしかしたら、高級品でさえ安く扱っているのではないか。(古賀及子




たとえばウニ

高級な食材。たとえばキャビア、フォアグラ、トリュフ……はさすがに激安スーパーでは無いか。

キャビアはフェイク品だったらあるかもしれないが、今回はそういうことではない。本物を安く手に入れたい。

ウニの瓶詰めやカニ缶が売っているのはなんとなく見たことがある気もする。改めて探してみよう。


やってきたのは「業務スーパー」

名前もかっこいい、業務スーパー

「業務スーパー」は名前の潔さもかっこいい激安スーパーの雄だと私は思っている。

一般客への小売もしていてなんでも安い上、業務用の見たこともない大量パックやプロユースの調味料が置いてある。

調べたら青森から沖縄まで全国的に店舗展開していて驚いた。北海道ならびに未進出県のみなさんにおかれましても手ぐすねを引いてお待ちいただきたい。


店内をダンボールの壁で仕切るのは基本 山盛りの魚肉ソーセージは6本78円=1本で13円!

業務スーパーインターナショナル

私が今回乗り込んだのは新大久保店。商品ひしめく店内は場所柄外国人の方も多かった。韓国語と中国語までは分かったが、それ以外の言語もばんばん飛び交っている。

高級スーパーの紀ノ国屋は青山にある店舗を「紀ノ国屋インターナショナル」と呼んでいるが、業務スーパー新大久保店のインターナショナルぶりも相当だぞ。

さあ多国籍の荒波をかいくぐり、探すは高級品だ。


見つけた「高級品」はこちら

安いものがまぶしくて高いものが見えない

なんとか高級品を探し出したが、改めて安いものの本気の安さがまぶしい。

もやしは1袋19円、うどんが1玉25円(冷凍うどんは5玉1パックで138円!)、魚肉ソーセージが6本78円、カニカマが78円だ。

もう高級品なんて探すのはやめて安いものを買い占めて今日は祭りだ! と、半纏を羽織ってねじり鉢巻を締めようかという気持ちを抑えての高級品探しであった。


ウニは398円と258円が並んでいて安いほうは最後の1瓶だった。398円でも十分安い カニ缶は陳列棚になかったが、聞いたら裏から出してきてくれた。隠しアイテムか。値段を聞きそびれたが、会計したらなんと105円だった

激安スーパーは高いものも安い

どちらかというと買い物中は激安品に目がいってばかりだったが、手に入れた高級品もなかなかに安かった。

激安スーパーはやはり高いものも安いのだ。


燻製牡蠣スモーク 198円(参考高級スーパー価格525円)

粒うに瓶詰め 258円(参考高級スーパー価格1890円)

わたり蟹缶 105円(高級スーパーにはずわい蟹缶1050円とたらば蟹缶7350円しか置いておらずて、7350円?!)

値段が高いものとはいろいろと品質やらなにやら差があるのだろうとは思うが、同じ商品名で売られているものにこうも値段差があるのかと思うと改めて驚きだ。


食べ方としてはこういうことで良いでしょうか

高級風パーティー開催

買ったは良いが、普段めったに食べないもの。どう食べたらいいやらわからないことに気づいた。

高級品といえばパーティーだという短絡的な犯行でこのようなことになったが、だいたい合ってるでしょうか。


敷いたクラッカーも安いスーパーで購入。9袋178円

何か違っている気はするものの、食べるとちゃんとおいしい。

スモーキーな牡蠣はジャンクというよりむしろストイックな味で、店で出てきたら高級品だと思ってしまうかもしれない(業務スーパーで売っているだけにな)。クラッカーに乗せて食べるのはもしかして大正解だ。

カニもほぐし身だし料理に使うでもしないとだめかなと思っていたが、そのままでもおいしい。


優雅なひとときプレート って、これうまいのな!

安い高級品で人生が変わる!

さすがにウニはクラッカーというよりお酒か白いご飯だろう。と、ご飯にのせてみた。うん、これは危険なやつだ。白いご飯をどんどん食べちゃうやつだ。

それにしてもこんな高級っぽいものが200円台で食べられるのか。いままでウニなんて高いだろうから買おうという発想自体がなかった。

ちょこちょこ取り入れたら食生活、ひいては人生が結構変わるんじゃないかしら。


ご飯にあわせたら(パックがタッパーなのが災いして)一気に貧乏めしになってしまった 安いけどおいしい……

後日気づいたのだが、瓶が奥に行くほどすぼまっていた。上げ底!

ホワイトアスパラガスは高級品?

カニ、うに、牡蠣で高級革命が起こったわけだが、もう1品ホワイトアスパラガスも買っているのだった。

買ってはみたものの、ホワイトアスパラガスというのは高級な物だっただろうか。冷静に考えると瓶詰や缶詰はわりと手軽に手にはいるんじゃないか。


ホワイトアスパラガス瓶詰め 298円

ホワイトアスパラガスはセレブの食べもの

どうも私はフランス料理などで旬の時期に盛り上がっているあたりでホワイトアスパラガス=セレブ食品というイメージを抱いていたようだ。

確かにそのイメージを裏付けるように高級スーパーではやたらにホワイトアスパラガスが売っていた。

生の野菜で売り(1パック399円)、瓶詰で売り(小瓶が599円)、缶詰で売り(651円)。ホワイトアスパラガス専門店といっても過言ではない(おそらく過言)ほどの推しっぷり。

ホワイトアスパラガスはセレブの食べもの、というのはあながち嘘でもないような気がする。


セレブが春先に楽しみにしている一皿という体で(瓶詰だけど)

OLランチにホワイトアスパラガス(セレブ)で混じるが猫背

外国の味だ

ホワイトアスパラガスは子どものころは自分にとってもっとメジャーな食べものだった。あの頃は何も考えずに食べていた気がする。

久しぶりに食べたのだが、ふにゃっとした瓶詰っぽい食感に懐かしさはあまり感じずであった。長いときを経て私とホワイトアスパラガスの間に海を挟んで遠い距離が開いていたのだ。

ヨーロッパへの憧れという意味での高級さも堪能する結果となりました。


ヨーロッパ!



安値で非日常を、どうぞ

ウニもカニも牡蠣も特別好きだという人でなければ基本的には非日常な食べ物だろう。ホワイトアスパラガスなんていよいよもって非日常である。非日常ということはつまり、そもそもそうそう買おうと思わない物だということじゃないか。

今回買ったものはどれも頻繁に買える価格だ。ただ、頻繁に買ってしまうと高級ではなくなってしまうような気もする。

うにを高級品じゃなくて日常の食べ物にするなんて、やっぱり激安スーパーはすごいぞ。

カニ缶、紙がちゃんと入ってて盛り上がった

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