工場じゃないと悲しい
亀山には工場ばかりがあるわけではない。 営業所も存在するのである。 何を突然当たり前のことを、とお思いのことだろうが、これが現実なのだ。
この日は友人の運転する車で亀山工場を巡っていたのだが、車窓から工場っぽいものが見えるたびに「すわ、亀山工場か」と興奮する。 しかし、そうでないとわかると、がっくりときてしまう。 なんだこのまるで初恋のような感覚は。 あの娘か、と思ったら別人だった、みたいな。 僕が探しているのはただの工場なのに。
忘れちゃならないカメヤマローソク
さて、これまでシャープの亀山工場に注目してきたが、液晶で有名になる前は亀山といえばカメヤマローソクだったのだ。 いうなれば元祖亀山工場である。
液晶よりもすごい
カメヤマローソクというのは、世界で初めてねじり模様のローソクを作った会社だったり、結婚式のキャンドルサービスを考案した会社だったり、いろいろとすごいのだ。 すごいわりに、工場は地味だ。 もうちょっと、パンパカパーンとカメヤマローソクをアピールしてもよさそうなものだが、いわれないとわからない感じの建物である。
堂々の貫禄
しかしそれがよいのだ。 CMで広まった亀山のブランドイメージに対して、静かにどっしりと構えている感じで頼もしい。 王者の風格とでもいおうか。