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フェティッシュの火曜日
 
もうずっと野良犬を探しています

立川から拝島、そして五日市線を西に行った

のらいぬさがし西へ・シリーズ

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立川から西へ

東西に広い東京において西部の端は山だ。そこまで行けばのらいぬもいるだろう。そう思って西のターミナル駅・立川へ。

そしてこのシリーズから、毎週金曜公開、編集も私、大北担当に。これでトリッキーな発言を続ける36歳のふしぎちゃん安藤さんにテロップで突っ込めることになった。


潰瘍の大きさを指で表現する

潰瘍スタート

冴えない顔をしていた安藤さんだが、十二指腸に潰瘍を患っていた。「笑うと痛いんですよ…」と言うが、そんな必死のレポーターでおもしろレポートが叶うのだろうか。


地方出身の私たちには想像もつかないほど立川は大都市

立川いなさそう‥‥

やれ村のベコたちが血を抜かれて倒れてた、とかそんな話をして育った田舎者の私たちには想像も及ばないほど立川は都会だ。

「新宿と変わらねーじゃん」と安藤さんは言うが、整然としてる分、よりのらいぬいなさそー感ましましである。


のらは中学以来見てない、と。
マンモス書店の検索システムを駆使して「のらいぬ」で検索!この後PCから煙が出て…

山に行かないといないだろう

街の人に聞いても情報は得られず。そりゃそうだな、と思うほどカタイ街並みである。

デイリーポータルZでお世話になってるオリオン書房の白川さんは東京西部出身。しかし野良犬は中学生のころから見てないという。

「高尾山とか山の方に行けばいるかも…」というが、そこまで行かないといないのか。東京西部甘くみてた。


なかなか帰ろうとしない安藤・大北に出した答えが「保健所に聞け」

保健所という選択肢

野良犬の本を出せとか、野良犬で検索しろとか、くだをまく私たちに業を煮やして「保健所に聞いてみたらどうでしょう?」と白川さんは言う。

保健所。幸せの象徴だとするのらいぬ探しにおいて、最も考えたくないことである。


のらいぬさがしシリーズの特徴

保健所のことは置いておいて(怖いから)


立川の次のターミナル駅、拝島
シリーズ初の犬(散歩中の飼い犬)が登場し大感激

幸せなのらいぬ像とは?

移動の車中では安藤さんの言う「のらいぬのいる幸せな風景」が徐々に明らかになっていく。

ここでは安藤さんののらいぬ原風景が語られる。

なんでも、茨城に住んでいたころ、店の干物を狙う野良犬を外国人従業員が一生懸命追い払っていたそうだ。

…えっ!?となるだろう。安藤さんを信じて、安藤さんの目指す風景を一緒に目指そう、となったところでこれだったのか、と。

ショッカーとか悪の組織の構成員ってこういう気持ちになったりするんだろうな。


のらいぬさがしシリーズの特徴

目指すゴールは干物と犬と外国人


どんな外国人?と聞くと黒人だった、とのこと。どうなってんだ茨城。

名言が生まれる

拝島でも情報は得られない。聞き込みをつづけていくうちに安藤さんが気づいた。

「のらいぬの話をするとみんな笑顔になる」

なるほど、それはたしかにそうなのだ。幸せの象徴かどうかは置いておいても、のらいぬと聞くとみんな大体ぎょっとして笑っている。

安藤さんは、先の東へシリーズでも「天国にいくとのらいぬがいる」などのスケールが大きく、なおかつ適当な発言が見受けられた。

無責任であり、スーダラであり、クレイジーキャッツのギャグのようだ。

高度経済成長期にはまだたくさんいたであろうのらいぬにはそんなおおらかな時代のコメディが似合うのだ。


のらいぬさがしシリーズの特徴

安藤さんの、のらいぬ語録に注目


のちの銀座編でものらいぬ語録連発

逃げ道としての猫探しの変形版、鯉探し
町ぐるみでのらいぬを隠してるのだ…と、のらいぬノイローゼに陥る

交番→ペットショップが定番

五日市線の秋川へ移動。ここからバスに乗ればかなりのどかな風景になるのだが…地元の警察に聞いても「のらいぬは見たことない」という。

そうなったときはペットショップに頼ることにしていた。


おまわりさんがいないと言うんだから、いないんだろう。
ドッグカフェに注目し始めた安藤さん。そこはのらいぬの真逆だ。

のらいぬさがしスキルが上がる

五日市線の秋川へ移動。ここからバスに乗ればかなりのどかな風景になるのだが…地元の警察に聞いても「のらいぬは見たことない」という。

そうなったときはより深い情報を求め、ペットショップに頼ることにしていた。これってスキルじゃないか?のらいぬ探しスキルが上がってきたのだ。


ペットショップでは「檜原村で見た」と
ハイキングなどで行く人も多い檜原村。「犬もいるけど熊も出る」らしい。

西の本命、檜原村

ペットショップに行くと店員さんが店員さんを呼んで店中巻き込んでの話になり、ようやく出てきた「こないだ、檜原村で見た」情報。

出た!のらいぬ情報が出たときのこの嬉しさ。私が野良犬であればうれションという生理現象も辞さない覚悟である。

いや、ここはのらいぬに敬意を表して率直に言おう。おしっこちびるくらいうれしいのである。


のらいぬノイローゼに陥り、保健所に電話をしはじめる安藤さん

保健所と向きあう

しかし檜原村は遠いぞ、車ないときついぞ、熊出たら死ぬぞ、という話になりまた暗礁に乗り上げる。

ここで安藤さんが保健所に電話をしはじめた。

保健所に電話したところでどうなるわけでもないのだから、相当追いつめられていたのだろう。

電話して聞くと、東京都ののらいぬ管理は保健所でないらしい。動物愛護相談センターというのがそれなんだそうだ。

ここで安藤さんが違和感を感じて電話をやめた。愛護、という言葉の悲しい響きに安藤さんの幸せなのらいぬ像が不協和音を奏でたのだった。

とにかく保健所を避けてきた私たちにとって大きな契機となった。これからも保健所のことは置いておこう、と心に誓った。


のらいぬさがしシリーズの特徴

やっぱり保健所のことは置いておこう(怖い)


観光と関係ないにもほどがある

檜原村へも行ける五日市に

今日中に檜原村はむりだが、近くまで行けばいるかも、と五日市線の終点五日市駅に来た。

ここの観光案内事務所で聞いてみると「のらいぬがいるって聞くのは檜原村ですね」とやはりここでものらいぬ情報が得られた。


それってのらいぬなの…?という問題はいつも私たちを悩ませる

檜原村へも行ける五日市に

観光案内で聞いた話によると、檜原村のとある地点に犬を飼ってる人がいて、夜になると放すらしい。なるほど。

でもそれってのらいぬなんだろうか?

ディズニーランドのエレクトリカルパレードみたいな、その人にとってのアトラクションなんじゃないだろうか?という気がしないでもない。

だがそれでも見に行く。私たちはそれでも見に行く。

「私たちはのらいぬ探しに熱心だ。熱心すぎて飼い犬だと分かっていても見に行くほどだ。」

このロジックが矛盾してるような気がしてならないが、現実はいつだって矛盾をはらむものじゃないか。


のらいぬさがしシリーズの特徴

もはや飼い犬とわかってても行く


日が暮れかけてきたので、この日はここまで。檜原村情報と、のらねこを発見した。ねこを見ただけでも第一回からの上達っぷりがわかる。


手ぶらじゃ帰れねえ…と、のらねこをようやくここでゲット

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