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ひらめきの月曜日
 
そろばんスケートはどのくらい滑るのか

 

学校で滑りたい

そもそもなんでそろばんを履きたかったかというと小学生時代のノスタルジーが根底にあるわけで、できることなら公園ではなく学校で履きたいものである。

そんなことを考えていたら、絶好のチャンスがめぐってきた。


小学校だ!

ここは末広町にある3331というところで、小学校を改装した施設である。現在はギャラリーや貸しアトリエが入っているのだけど、いたるところに学校っぽい設備が残っている。

週末にちょうどこの場所でイベント出演の用事があり、ついでにそろばんも堪能してきた。


本物の小学校ならこのロープにヘチマがからみついていたりする
この学校っぽい階段!奥の鏡には「平成9年度卒業生一同寄贈」と書いてあった

そんな校舎の一角に、そろばんを履いて降り立った

 

廊下をかっこよく曲がりたい

学校でそろばんを履いてやりたいことと言えば、長い廊下を端から端まで疾走することだろう。中でも特にハイライトとなるのが、曲がり角のシーンだ。

上体をイン側に倒し、遠心力を使ってスピードを落とすことなくカーブ。スピードスケートのごとく華麗なターンを決めたい。


奥の角を右に曲がります。位置について、ゴー!




はい。

この日は連射機能のないカメラを使ったため、上の写真は連続写真ではなくて、3回くらいチャレンジした写真を組み合わせたものだ。

毎回、確実に失敗してこけるので、あたかも1回の連続したターンであるかのように見えるだろう。抜群の安定感である(悪い意味で)。


こけた拍子に土下座スタイルになってしまったりするのはある意味とても大人らしいといえる

 

登校に挑戦

もう1箇所、学校っぽさが色濃く残っていた場所がこちら。下駄箱。ここでそろばん小学生の登校風景を再現してみよう。


みんなーおはよー

ねえねえ、昨日のワンピース見たー?

おもしろかったよねー、平八郎がさー、民衆と蜂起するシーンすごかった〜

うわー、すべって登れない〜(ここまで演技)

あっ!(ここから事故)

頭部強打

なんていうか、そろばん履くの自体も危ないんだけど、子供の頃そろばん履いて怒られてたのにはそれ以上の意味があるような気がする。

つまり、「そろばんなんか履いたらお前絶対ふざけるだろ?調子に乗るだろ?」という警告。人間、ふざけるとこうやって痛い目にあうのだ。

 

そろばんスケートは僕には難しかったのか

学校の写真はライターのべつやくさんにとってもらったのだけど、僕が「そろばんじゃやっぱりスケートみたいには滑れないですよねー」というな話をしていたのに、会話を続けるにつれ「動きが変だし、運動できない感じがするよねー」となぜか個人の資質の話にすり替わっていた。

僕はそろばんを履いてみてスケートには向いていないと思ったが、同時に僕の体育の成績は高校までずっと最低ランクだったのも真実である。この記事をどう解釈するかは、あなた次第だ。

「足の裏撮るから足上げて」と言われて全然上がってない図

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