狙う獲物は鳥と魚
古代人でも取れる手軽な獲物と言えば、鳥か魚だろう。 今日の夕飯のメニューは焼き鳥か刺身を目指したい。 まずは魚。 近所にある池に、魚がいないか探しに行った。
魚影は見える。 捕れるわけがない。 こんな道具で捕れるのであれば、世の釣り人たちは、一体何をやっているのか、という話である。 あきらめて鳥を探す。
キジを発見!!
うろうろとさまよっているうちに、「ケーー!ケーーッ!」と大きく鳴く声が聞こえた。 キジだ。 キジも鳴かずば撃たれまい、ということわざの通り、けたたましい声で定期的に鳴く。 初心者でも、近くにいるのがすぐ分かる。 これは狙い目だ。 僕は鳴き声のする茂みへと、静かに距離を詰めた。
キジを発見だ。 近寄れば、何とか槍が届く距離かもしれない。 恐る恐る、キジへと近づく。
この時期、キジは発情期でわりと鈍くさい。 本当に槍が届きそうになった瞬間に……
狩りはそう簡単ではない。 あきらめて、食材はスーパーで買おうと思う。