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フェティッシュの火曜日
 
人物だけ煽らずにスカイツリーと記念写真を撮る方法
 

都庁に東京タワーにスカイツリー。東京は高層建築の観光スポットがたくさんある。 そういったところで記念写真を撮ろうとすると発生するのが、 人物煽りすぎ問題。

近くから高い建物の全体像を入れようとすると どうしてもカメラを上に向けなければならず、 そうすると写ってる人も下から見上げた状態になってしまい、 妙に偉そうな写真になる。まるで自分が建てたみたいでなんだか申し訳ない。

しかしその問題を解決する画期的な方法を思いついた。 その有用性を実証したい。

小柳 健次郎



人物煽りすぎ問題

都庁などの高層建築と記念写真を撮ろうとすると、 このような問題が発生する。


私が建てました。

違う、建ててない。でもそんな雰囲気が出てしまうのは、人物を下から見上げる煽りの構図に なってしまってるから。せっかくの記念写真がなんだか腹立たしい写真になってしまうのは悲しい。


かといって正面から撮ろうとするとなに撮ってるか分からない。
引くと人物が小さくなりすぎてただの風景写真。

解決方法

この由々しき問題を解決するには、 カメラの角度と人物の角度が垂直に交わるようにすればいいんである。 いわゆるマイケルジャクソンのゼログラビティーだ。


解法の図式。

建物やカメラをどうこうすることは出来ない。 それならば自分で努力する。「わたしたちグラビアアイドルは冬でも水着なんです!」 と同じ精神である。

そしてそれを実現させてくれる道具が、この筋トレ用のゴムだ。


「お前みたいなモヤシ野郎がこの夏に向けてかよ・・・」そう 店員に思われてるようで買うときすごく恥ずかしかった。
「違うんです!こうするんです!」と見せられるなら見せたい。 いや見せたくない。

これでスキージャンプのような体勢まで倒せる。 そうして身体の角度をカメラの角度と同じにすれば、 理屈的には人物だけ正面から撮った写真が撮れるはず。


このときはだいたい30度くらい。都庁の高さは約243m。

笑顔の裏にはいつも苦労があります。常に無表情な理由はそれです。

カメラの角度は約30度ということでそれほど傾きはきつくないが、 それでもゴムは容赦なくお腹に食い込む。 こんな撮るのがツライなんてどんな秘境の記念写真なのか。


都庁です。

肝心の出来映えは、確かに人物を正面から捕らえられてる。 それでいて都庁は煽りで収まっているので、これはかなりうまくいけてるのではないか。 次はもっと角度をきつくして試してみよう。

ちなみにピースしてるのは、記念写真だから、というのももちろんありますが、 そうしてないと拷問に見えるから、というのもあります。腹周りの苦しそうなことこのうえない。


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