そりゃ美味しいよ
スタンダードな焼きカレーは、ご飯の上にチーズとタマゴがのっていて、それをオーブンで焼いたものらしい。
とてもいい匂いがする。 カレーだけでもいい匂いなのに、そこにチーズの匂いも加わっているのだ。幸せってこういうことなんだと思った。幸せは門司港にあったのか。
食べてみると予想通りに美味しい。 焼いているけれど香ばしいという要素は無いので驚いたけれど、チーズとタマゴが代打で三塁打みたいないい仕事をしている。並んでまで食べて良かったと思う。部屋に花がある生活みたいな味だ(普通のカレーより優雅みたいなことです)。
「焼きカレー」と「昔の焼きカレー」の違いはチーズだ。 昔の焼きカレーはチーズがとろけていないのだ。当時のチーズはまだとろけることを知らなかったようだ。バナナの焼きカレーは、焼く時にバナナものせて焼いているので全体に甘い香りがする。
味も甘い。 美味しいか否かは思い切っておいといて、焼きカレーにトロピカル部門があれば彼はトップ集団をにひた走ることが可能だろう。スプーンがどんどん進むから、僕の心のどこかのトロピカルと引き合っていたのだと思う。
支払いはジャンケンで決める。 負けた方が払うシステムだ。父と息子という関係であっても、父の方があきらかに稼いでいるとしても、それは決まり。負けた方が払わなければならないのだ。そして、僕は負けてしまったのだった。
焼きカレーうどん
早くもここからは変化球の焼きカレーだ。 ただでさえ食べなれない焼きカレーなのに変化球の焼きカレー。スワヒリ語をウルドゥー語に訳して下さい、と頼まれた感じだ。スワヒリ語がそもそも分からないのにウルドゥー語って。
まず食べるのは、カレーうどんのカレーを焼きカレーにした「焼きカレーうどん」。焼きカレーのご飯のポジションがうどんなのだ。チーズとうどんの相性が僕には分からない。しかし、先の焼きカレーが美味しかったので、ワクワクしながら注文した。
美味しそうだ。 和の食べ物であるうどんとはもはや思えない。ダシの匂いにカレーの匂い、そしてチーズの匂いが漂う。食欲をそそる匂いだ。こんな芳香剤があったら僕は買うと思う。部屋やトイレ、押入れなどあらゆるところに置くと思う。好きな匂いだ。
オシャレなカレーうどん=焼きカレーうどん
チーズが美味しい。 先の焼きカレーでも思ったが焼きカレーはチーズが肝だ。うどんとも相性がよく、ちゅるちゅる進む。カレーうどんよりも女性向けでオシャレな感じがする。カフェで食べたい感じだ。
支払いジャイケンは勝った。 父は「負けても恵亮(僕の名前です)は払わないだろう」と言うのだけれど、僕は負けたら払うつもりなのだ。しかし、一件目で負けたのに払ってもらっているので全く説得力がない。
以前働いていた会社でも「地主さんはなんか説得力が無い」と言われていたけれど確かにそうだと思った。あの人は見る目がある。