「貸し工場やってるうちに、いつも紹介してくれる人が『芸術やってる人がアトリエを探してる』という話をふってきたんです。それで話を聞いたら、作業自体は工場と変わらないんですよ。木や鉄削ったり、溶接したりしてね」
−−絵じゃなくて造形の人ならたしかに似たようなもんですよね。
「じゃあ分ける必要ないし、ウチは家賃さえ払ってくれればいいし(笑)。自分はそんなアートとか興味あったわけじゃないんだけど、やっぱりアーティストって人種は普通の人と違う発想してて面白いんですよね」
−−それから徐々にアトリエとして使いたいという人が増えてきたんですか?
「最初の人が日大の芸術学部出た人で、そこの繋がりとかで他のアーティストも借りるようになって。一番多い時期で10人くらいで今は7、8人が常に入れ替わりがある感じですね」 |