雅楽と神楽っていいものですな
本殿では雅楽が奏でられ、巫女さんが神楽を舞い、奥ではお供え物が並べられていた。スーツ姿の人たちは地元の名士だろう。階段の下とは全然雰囲気が違って、こちらは厳かな雰囲気だ。
こっちがホントに南山王祭だったのか。
なにやらお湯を清める?らしい
ひとしきり儀式が終わると、場所を本殿前に移した。そう、お湯を沸かしてた釜だ。社務所でちらっと見たのだが「お湯代」と書かれた封筒があった。おそらく町内会ごとに神社に「お湯代」を払ったのではないかと思われる。お布施みたいなもんか。
釜の下に杉の枝をくべ、炎は勢いよく燃えている。その炎と釜を前にして巫女さんの神楽が始まった。お湯を清めるのらしい。
お湯を?
南山王祭のお湯清め
釜は5つ。それぞれにお湯が入っている。炎の勢いがおさまってきたところで儀式が始まった。
雅楽と神楽を間近で楽しむ
本殿内で行われていた儀式は遠目にしか見られなかったが、今度は近くで見る事が出来るので嬉しい。雅楽の不安定な音色がなんだか心地良い。
段々激しくなっていく巫女さんの舞い。釜の横には小さな祭壇があり、各種道具が揃っていた。酒、塩、神楽鈴、御幣、なぞの箱。それらを順に使って神事は続く。
たすき掛けになった
神楽が一段落すると、巫女さんが上着を脱いでたすき掛けになった。いよいよクライマックスの様である。これからなにが始まるのだろう。
釜の蓋が開いた。入っているのはたしかにお湯であった。湯気が上がる。そこに巫女さんがお酒を注いでいる。さっきまでの舞いは儀式の前哨みたいなもんで、これからお湯を清めていくようだ。
酒の次は謎の箱だ。曲げわっぱみたいな箱を開けると、中身を取り出してお湯の上にまき散らした。なにかと思ったら紙吹雪だった。紙吹雪をお湯の上にまいていたのだ。
いよいよなにがなんだか判らなくなっている自分がいた。戸惑いつつもシャッターを切り続けた。
かき回す
10本以上あった御幣を5つの釜ごとにわけ、柄の部分でお湯をかき混ぜ始めた。手前の釜から順に奥の釜までまんべんなくかき回している。
奥の釜をかき混ぜたら、今度は御幣を逆にして紙垂(しで)が付いている方でかき混ぜ始めた。これも5つの釜全部で行い、使い終わった御幣は釜の横の地面に置かれる。
まだまだ続く。今度はクマザサの束でお湯をバシャバシャしはじめた。
キャシー塚本っぽく書くならば、クマザサの葉っぱでお湯をバッシャーン!バシャバシャーン!という感じだろうか。なんかよくわからないけど、お湯が清まっていく感じがしなくもない。
クマザサで念入りに
クマザサでのバシャバシャも今までと同じように5つの釜全部で行っていく。釜の周りは見事に水浸しだ。外だからどうでもいいのだろう。
一通り終わったら、今度は右手に神楽鈴を持ち、左手にクマザサの束を持って同じように5つの釜をバシャバシャゆわす。念入りである。
神楽鈴を持ってのバシャバシャが終わったら、またクマザサのみでバシャバシャ×5だ。かなり念入りにクマザサの儀式を行っていた。きっと大事な工程なのだろう。
そろそろお祓いも終わりに近づいてきた。この後はどうなるのだろう。