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ひらめきの月曜日
 
うどん餃子は本当に高槻名物か

うどん餃子が生んだ気まずい空気

スーパーの店員さんの教えてくれた店にやってきた。外のメニューにはうどん餃子の事は書いていない。中に入ればあるのだろうか。


予想外のカフェっぽい外観

入って席に着き、メニューを見るもうどん餃子の文字は無し。
言えば出てくる裏メニュー的な感じか。ニヤリとして注文する。

僕「すいませーん、うどん餃子下さい」

店員さん「えっ、うどっ?うどん??」

あっ、やばい、このリアクション。これ、無いわ。

僕「うどん餃子ってありませんよね〜?」

店員さん「うどん・・・ですかぁ・・・?」

無いんだな。あぁ、無いんだ。いいよ、無いなら無いって言って。

店員さん「うど、ぎょ…??」

やめて!対応に困って他の人をチラチラ見るのをやめてッ!その人お客さんだから!!店員同士で助け求めるのは良いけど、お客さんに助け求めるのはやめて!!

僕「あぁ、ごめんなさい。アイスコーヒー下さい…」

店員さん「はい…」


水が何となく苦い。

一息ついて、無かったかという落胆よりも、じゃあ店出れば良かった。という気持ちにおそわれる。気まずい。さっき店員さんに
助けを求められていたお客さんがこっちを見ている。出された水が妙に苦い。

 

高槻→ネット→高槻

さっきの店員さんや横に座っている人のリアクションを見ると、うどん餃子自体を知らない様だった。高槻市民にすら知られていないのか!?


妥協の味がするアイスコーヒー

アイスコーヒーを飲み干し、店を出る時に厨房からコックさんが出てきた。勇気を出して、もう一度聞けっ!

僕「すみません、昔、うどん餃子出してませんでしたか?」

コックさん「あぁ、出してた出してた」

おぉ!ホントにあったんだ!!もう存在からして疑い始めてたよ。

僕「おぉ!美味しいんですか、うどん餃子は!?」

コックさん「うん、美味しかったよ。うどん次第でかなり左右されるけどね(ニヤッ)」

僕「今は、やってらっしゃらないんですか?」

コックさん「そうだね、どちらかというとお酒のツマミに向いてるメニューだからウチではあんまり出なくて。あと、仕込みが面倒だったからさ」

僕「そうなんですか。コックさんは昔からうどん餃子食べてたんですか?」

コックさん「いやいやいや、僕も食べた事無かったんだけどインターネットで流行ってるって知って、じゃあやってみようかって」

インターネット!!!
高槻で根付いてたという、うどん餃子をインターネット経由で高槻市民が作り始める。遠回りなのかこれも地元のネットワークなのか。果たして高槻である必要はあるのだろうか。

なんだか都市伝説みたいだぞ、うどん餃子。

コックさん「そういえば、その辺りの店がうどん餃子始めてたよ」

おぼろげな情報がまた繋がった。知れば知るほどに姿が見えなくなるうどん餃子。今度こそ食べられるのだろうか。


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