いよいよダジャレ三重奏の幕が上がる
大体において出落ちの感がぬぐえないこの記事のクライマックスがこの3ページ目。いよいよローズポークのバラ肉でバラを作るのだ。このために僕は往復5時間と電車代を掛けて牛久まで行ったのだ。夫婦関係の危機も迎えつつ。
バラ肉でバラを作る方法は、よくわからない
肝心のバラの作り方だが、正直知らない。バラってなんかぐるぐる巻かれている気がするので、多分バラ肉を巻けばバラっぽくなるんじゃないかと思っている。調べる気もない。
バラ肉を1枚手に取り、脂でぬるぬるしながら巻いてみた。果たして、それはまったくバラにならなかった。ほど遠い。
まずい。バラ肉でバラを作れない。
「あれ、バラ肉が、バラに、ならない、よ」と、いっこく堂の国際電話の真似なんかしてみる。でも一向に事態は好転しない。いっこく堂の真似も出来ていない。
上の写真はバラ肉を巻いた写真であって、バラではない。全然バラではない。台所で「バラにならないよードラえもーん!」と叫んでいると、妻がやってきて、「しょうがないなのび太くんは」とノってくれた。
どうなる、のび太(俺)。
妻に頼った
ドラえもんこと、僕の妻はバラ肉を手に取ると恐るべきスピードでバラを造形した。出来たそれは、見事にバラだった。
なんか緑色の野菜無い?と聞かれたのでアスパラガスを冷蔵庫から出すと、おもむろにバラ肉のバラを突き刺した。
「どう?」
と聞かれたので、
「完璧です」
と答えた。
更に、ロース肉でもバラを作ってくれた。ローズポークのロース肉のバラだ。ローズとロースが似ている点に注目していただきたい。
妻はバラ肉でバラを作る天才だった
どうしてバラ肉でバラを作るの上手いの?と聞いたら、「知らん」と言われた。上手くバラっぽく作るコツは?と聞いたら「真ん中のとこを折り返してぐちゃっとして、上にずらしながら巻いて最後にちょっとこう、ペラってかえすと花びらみたいになるよ」と、抽象的なアドバイスをくれた。擬音が多くて巨人軍の長嶋さんみたいな言いぐさだ。
なんだ、この人バラ肉でバラを作る天才だったのか。
バラ肉バラの天才により、一度は破綻の危機だった記事が生き返った。助かった。助かったので、最後に豚肉を振る舞って機嫌をとっておこうと思う。
思えば色々騙しっぱなしで、ご機嫌を損ねっぱなしなのだった。