とにかく展示が昔のまんま……
この展示は、右から光を当てた時と左から光を当てた時でまったく違う絵が浮かんでくるというフシギなレリーフです。
確か、左から当てると楠田枝里子、右から当てるとキンキン(愛川欽也)という『なるほど!ザ・ワールド』コンビが浮かび上がった記憶があるんですが、壊れてるんだか節電中なんだかで左の照明しか点灯しないため、待てど暮らせどキンキンはやって来ず。
こちらはゲームコーナー。
コンピューターを使ったゲームを遊ぶことができます。
30代以上の人しか分からないと思いますが、「ライトペン」ってありましたよね。
ペンの先に光を感知するセンサーがついていて、画面のどの部分を触っているか分かる、非常に未来なアイテム!(当時は……)
こんな感じで画面をタッチしてカードをめくり、神経衰弱をすることができます。
「すごい! 未来だ!」って思ったもんですが、ニンテンドーDSやらiPhoneやらを使い慣れている子供たちは全然感動とかないんだろうな……。
やや現代風のゲームもありました。「グー」とか「パー」とかいうとコンピューターとじゃんけんが出来るというもの。
でも、ボクの声ってすごく個性的というか……すっごくヘンな声なんで、この手の音声認識システムで全然認識されないんですよ!
『ラブプラス』っていう、女の子に愛の言葉をささやくと反応してくれる的なゲームをやった時も全然反応してくれなかったもんなぁ……(遠い目)。
コレはキーボードを押すとコンピューターの音声でピアノ演奏をすることが出来るマシーン。
コンピューターのキーボードなんだと思いますが、年季が入りまくっていて「ド」「レ」「ミ」などと書かれたシールがはがれちゃってます。
現実が子供の頃の未来を追い越してしまってる!
おっと、立体映像のコーナーですよ。今も昔も子供たちは3Dが大好きですからね。
うーん、確かに飛び出して見えるんですが……今時、どこの電気屋さんでもハイビジョンでドーンと飛び出す映像が見られるし……。ニンテンドー3DSとかあるし……。
こちらはさらに未来感の高い、ホログラムを利用した立体映像。回転する透明な円筒の中に立体の女性が浮かび上がっています。
……が、レーザーが劣化してるんだか円筒が汚れているんだかで、ほとんど映像が見えないです……。
昔、見た時はものすごく鮮明に見えていて度肝を抜かれた記憶があるんですけどね。
ここまで色々な展示を見てきて、外観の記憶はまったくなかった「長野市少年科学センター」ですが、中の展示物は子供の頃に見た記憶のあるものばかりです。
ただ、20年以上前からあったものばかりのはずなのに、どれもが結構キレイなまんまなんですよね。丁寧にメンテナンスされているんでしょうね。
ただ、古いものを大切に使いすぎてるせいで、「最先端の科学技術」「未来」みたいなのがウリだったはずが、もはや現実に追い越されちゃってるんですよね。
たとえばテレビ電話とか……まさか携帯電話で顔を見ながらしゃべれるようになるとは思わなかったろうなぁ。
他にも色んな電話機が展示されていますが、「携帯電話」は影も形もありません。
「新素材」ということで展示されているものたちからも古くささが……。もちろん「ICチップ内蔵カード」とかは展示されていません。
コレはヘッドフォンをしながらしゃべると、変な感じのしゃべり方になってしまうという展示。……あっ、コレはアレだ!
デイリーポータルZのライター・松本さんが作ったiPhoneアプリ「ダメスピーチ」と同じだ。やっぱり現実が科学センターを追い越しちゃってますね。