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ちしきの金曜日
 
「ういろう」は全国的なものだった

次は山口県のういろう

ジョージルーカス監督が「ウィロー」という映画を作った時も、愛知の子供たちは「ういろうって映画でただらあ」などと言って笑いあったものだ。ベトベトしたあれの話じゃないことくらいわかっていたが、なんとなくうれしかったのを覚えている。

さて、次のういろうは山口県のういろうである。


東京には各県の物産館があっていいですよね。

山梨県と山口県の物産館が入ったこの建物、この日は山形県のお土産の展示販売も行われていた。

東京には各県のアンテナショップと呼ばれる物産館があるのだけれど、なぜか愛知のはない。変なものばかり食べているから持って来づらいのかもしれない。


山形土産の即売会が行われていました。
一刀彫の実演も。

こちらが山口館。
ここに売られているのが山口県のういろう。

山口のういろうはプリプリだ

山口県のういろうはワラビ粉が入っているおかげか、プリプリしていてやわらかい。ベトベトではなく、プリプリなのだ。

味はというと、これも甘さ控えめで、やわらかい食感が今風。いっそスイーツと呼んでしまっても恥ずかしくないういろうだった。


名古屋でういろうをスイーツなんて呼んでたら友達できないぜ。
ういろうとは別物と考えると、これはこれですごくうまいです。

番外編:ういろうみたいなお菓子たち

考えてみると、ういろうみたいな和菓子、つまり、ぼんやりと甘くてなんとなくべとべとしたお菓子って他にもあるだろう。

例えばすあまだ。


この形の定まっていない感じも似ている。
上品だけど特徴のない味わい。

すあまも砂糖と上新粉(米粉)が原料ということで、ほとんどういろうと同じだ。ぼんやり甘く、特になんのにおいもない。なんだかわかんないけどおいしい、そんなあいまいなお菓子である。意味はあるんだろうけどわかんないひらがな標記も似てる。

チョコレートとかガムとかに慣れ、刺激に鈍感になってしまった現代人は、こういう「ういろう」とか「すあま」とか、言葉にできないぼんやりとした美味しさをもっと味わうべきなのかもしれない。


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