エスプレッソできません!
エスプレッソマシンで麦茶をエスプレッソするにあたり、どの程度麦茶を挽けばいいか分からなかったため、とりあえず、細かく挽いてみた。細かく挽いたほうがよく煮汁が出るだろうという思いからだ。
しかし、いざスイッチを入れてみても、本来なら煮汁が出るべき管から汁が出てこない。 どうやら粒が細かすぎると麦茶は蒸気を通さなくなってしまうらしい。無骨な外観に似合わず意外と繊細なやつだエスプレッソマシン。
仕方がないので、粗めに挽いた麦茶を装着し、再度エスプレッソしてみると……。出てきたのがこれだ。
これ、ただの薄い麦茶……んー、もうちょっと濃い目の麦茶は出ないのか……。 麦茶の挽き具合をさらに粗くして、粒が見えるぐらいにしてみる。
試行錯誤のすえ、なんとかエスプレッソ麦茶がでてくれた。ジョロジョロっと麦茶が出たときは、ちょっと歓声さえあがった。「うわークレマ(泡)も立ってるー!」という。
一見、クレマも立ってて、見た目だけはコーヒーにそっくりなのだけど、香りがちょっと弱い……。大丈夫かこれ?
微妙な美味さのエスプレッソ麦茶
味見をした高橋さんは、開口一番「新しい飲み物だ!」と言った。ただ 「腰がない」(久間さん) 「すっきりしすぎ」(高橋さん奥様) 「コーヒーを人間だとすると、麦茶エスプレッソはマネキン人形」(ナガイくん) というように少し味が淡白らしい。
麦茶ラッテも作ってみる
エスプレッソマシンのスチームを使って、麦茶ラッテも作ってみたい。
麦茶にミルクを追加した場合の美味さは、先程の濃い麦茶ラテで実証済みであるけれど、エスプレッソマシンで煮出した麦茶に加えると、どのような味になるだろうか?
味見した人たちの感想は 「アジアっぽい味」(高橋さん) 「女子ウケしそう」(ナガイくん) 「アンコと合うかも」(久間さん) 「でも美味しい」(高橋さん奥様) と、その味から、なぜか和風のなにかを感じるようだった。 ただ 「香りが弱い」(久間さん)、 「メインではない美味さ」(ナガイくん) など、美味しいけれどもいささかパンチの弱い、ひな壇の真ん中へんに座っている芸人みたいな評価となってしまった。
麦茶は麦茶。麦茶の個性を大事にしたい
当初は「コーヒーに負けない麦茶を!」と意気込んでいたものの、麦茶の素朴な美味さを知るにつけ、麦茶はは麦茶、コーヒーはコーヒー。みんな違って、みんないい。という金子みすゞのような心境になってきた。麦茶と真剣に向き合い続ければ、なにか悟りが啓けるかもしれない
ただ、濃く煮出した麦茶を牛乳でわった麦茶ラテは本当に美味しかった。興味のある方はぜひやってみていただきたいと思う。