…と、打ち合わせでは決定しかかっていたそうだが、遺影が入るのはいくらなんでも…という至極穏当な判断により(まあそうだよな)、今回はお爺様に出ていただくのは取り止めとなった。代わりに、「藤」つながりで安藤氏が入ることに。3人工藤+1安藤だ。どうだ、新しい駆動システムみたいじゃないか(あくまでここでは4人工藤と言い張らせてもらうけど)。
ガソリンは、愛
さて、動力は整った。あとは近所に豊富にある海辺や丘で、4人工藤をテスト走行してみようじゃないか。
だが、なんだか場がまったりしている。動力を引き受けてくださった、ご両親の腰がわずかに重い。
「知ってる人が通ったらどうするかねー」「サングラスしていこうかなー」などと、なごやかな中にも戸惑い揺れる心が垣間見える。
しかし最終的には「息子が困ってると思えば・・・ね!」「この際だから、勢いでやるしかないか!」などと、自身を奮い立たせる言葉を発して立ち上がった。親の愛である。 |