大学って、1号館とか2号館とか、似た名前の校舎が多い上に複雑に渡り廊下が入り組んでつながっていて、ここから入ったはずなのに違う建物から出てきた、みたいに迷った経験はないだろうか。私はある。
そんなわけで、記憶を頼りに母校へ行ってみることにした。そうだ母校なのである、東大。泣く子もだまる、とか書いたけど、ここで健康診断とかしたのである。嘘みたい。
○エントリーNo.11 東京大学理学部1号館(2005年竣工)
しかしみてまわるのは、在学中からして殆ど足を踏み入れたことがない、理系校舎である。
ちょうど私がいたころに、大学内とはいえ再開発の波が等しくやってきたとみえて、理系にぴかぴかの新校舎が次々建てられていくのを、横目に眺めていた。長らく建て替えなどする余裕のない私の在籍していた文学部とはまったく違って、理系はお金があるのである。 |