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ロマンの木曜日
 
京都では学校建築を見るべきだ

広大な京都大学にも古い建物がザクザクと

最後はやはり、あの大学に行っておかねばならないだろう。言わずと知れた旧帝大、京都大学だ。

明治30年からの長い歴史がある分、その構内にはきっと古い建物も多いことだろう。そう思って気軽に向かった京都大学ではあったが、その私の考えは見事的中した。


正門からして明治23年建造だもの。奥は大正14年の百周年時計台記念館

京都大学のシンボル、時計台が修理中なのが残念
そのすぐ側には、もはやお約束となった煉瓦造の建造物

そして、大迫力の法経本館西翼(昭和8年)どかーん

この建物は、外側通路の雰囲気が凄く良い
どことなく、哀愁も漂う

京都大学にやってきて、改めてその広大さと建物の豊富さに驚かされた。明治時代の煉瓦建築から現代建築まで、多種多様な様式、意匠の建築が並んでいるのだ。

それらを一つ一つ見て回るだけでも楽しく、写真の枚数もかさんで行く。お陰でカメラのメモリがパンパンになってしまった。全部紹介したいところだが、そうするとページ数が大変な事になるので、気になったものだけかいつまんでご紹介。


淡いグリーンが印象的な旧文学部陳列館(大正3年)
明るい煉瓦の工学部土木工学教室本館(大正6年)

京大で私が最も気に入ったのがこれ、工学部建築学教室本館(大正11年)

まるで西洋の城のような迫力
建物に沿って丸くうがたれた地階がクール

神社、仏閣、学校建築

今回は龍谷大学をきっかけに、京都の大学に残る古い建築を見て回ったが、その間、私は興奮してばかりいた。どこも建築としてのクオリティが高く、そして何より、かっこいい。

載せる写真も意識して絞り込んだ。そうしないと、際限無く増えてしまうから。それだけ、今回の取材は楽しかったのだ。広大な京大のキャンパスを端から端まで歩くのも、全く苦にならなかった。

うん、やっぱり、断言できる。京都は寺院や神社も良いけれど、学校建築もまた素敵だよ、と。

京大工学部土木工学教室本館の裏手にあった奇妙な物体

こうして使う……ものではないよな、たぶん

【告知です】

京都の大学には明治時代の建造物が数多く残っていて楽しいですが、京都には大学建築以外にも、明治時代に築かれた土木建築がいろいろ残っています。その代表格といえば、やはり琵琶湖疏水じゃないでしょうか。

来月、2011年3月12日(土)、13日(日)に、観光庁のモニターツアー事業として「琵琶湖疏水ツアー」が開催されるそうです。私が以前デイリーに書かせていただいた「琵琶湖疏水をたどって京都まで」という記事をご縁に、このツアーにご招待いただきました。

【明治ロマンの道〜琵琶湖疏水と近代京都をめぐる〜】

疏水とか明治とかねじりまんぽとか、そういうのにご興味のある方は、参加されてはいかがでしょうか。私は3月13日のツアーにうかがう予定です。


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