なにかと通り道だったりして、銀座をよく歩くのだ。
高級ブランドの路面店が建ち並ぶ中、ファッションに疎い僕は店にはいることはほとんどないのだけど、そうなるともっぱら目に入ってくるのが、店の外から見えるショーウィンドウである。
いつも趣向を凝らしてあってすごい。ただ服が飾ってあるだけじゃなくて、小さなスペースの中で世界観が完成してるのだ。
今回は、銀座の路面店を中心に、都内の路面店、デパート、セレクトショップなども回って、ディスプレイの数々を集めてみた。
(text by 石川 大樹)
シチュエーションが変
といっても、ファッションやディスプレイデザインの観点から鑑賞していこう、という主旨ではない。
さきほど「世界観が完成してるのだ」と書いたが、完成しているがゆえに、この世界からちょっと遠くに行ってしまうことがある。そういう現実離れしてしまった違和感を楽しんでいこうというのが今日の主旨だ。
まずはシチュエーションに注目。冷静に一歩引いてみてみると、なんだか状況が変なのだ。
地面を見ると鉄筋のボルト抜けまくってる
横の奴、3人でキメてる場合か
バカンス先での記念撮影ですが
いろいろ見て回ってわかったのだけど、面白いのは圧倒的に高級ブランドが多い。金かけてるからだ。
服をきれいに見せるためにやってるのはどこも同じなんだけど、それにくわえて、そういうところは「ディスプレー自体が作品」っていう気概がビシビシ伝わってくる。腰が入ってるのだ。
そういう前提で独自の世界観打ち出してやってるところが、見ていても面白いし、変だ。