いかがなものかと思いつつ食べてみる。…これは素直においしい。
まず、ベースのカツがしっかりとうまい。余分な油がよく切れたサクサクとした衣の中に、やわらかいお肉。基本的なおいしさに加えて、そしてシャクシャクとしたリンゴの食感が楽しい。
リンゴはほのかな甘さで、決して奇を衒うことのない完成度。ブーブーという漫画的な擬音ではなく、鼻を「ブヒッ、ブヒッ!」と鳴らす竹井さんのブタ真似と同じく、本格派なのだ。
「あまり出ないメニュー=ひっそりメニュー」という図式はここで崩れたか。それでもいいやと思えるおいしさだった。 |