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はっけんの水曜日
 
手近なお店で海外旅行、そしてIKEAはすごすぎた


等身大ヨン様。韓流ショップは女性多すぎでした

海外旅行が身近になり多くの人が海外旅行をし、海外で仕事をしている日本人も多い2011年。

ところが僕は一向、海外旅行をする機会がない。でも外国には行ってみたい。珍しい雑貨を買ったり、ブラジルの黄色くて甘いお菓子を食べてみたい。変わったチーズを食べ、メルシャン以外のワインを飲みたい。

今日は、そんな僕の欲望をかなえるべく首都圏にある海外っぽいスポットを巡ってきました。行ってきた後の感想としては、「IKEAすげぇ」です。

そこまでの顛末をお話ししましょう。

松本 圭司



恵比寿駅にあるドーナツプラント。店構えが海外っぽい。

海外と言えばモヤモヤだ

今回の大ざっぱな流れを説明しちゃうと、まずは広尾のナショナル麻布に行った。でもって大久保のコリアンタウンと上野でアジアンな気分を味わい、南船橋のIKEAと幕張のコストコに行った。

それらはどれも異国だった。日本だけど実に異国で、文化を知らないが為にモヤモヤした気分になったりもした。モヤモヤした腑に落ちないような気分や、やられたような気分を味わった。

僕は一度しか海外旅行をしたことはないけど、その時感じたモヤモヤをIKEAなどで味わえた。やっぱ海外と言えばモヤモヤだ。異文化を理解しきれないモヤモヤだ。

その値段は妥当なのか、あれ、さっき買ったのここではもっと安く売ってる・・・。え、これ食べて良かったの?逆に、え、これ別料金なんだ、え?チップ?はぁ、とかそんなモヤモヤ。


ドーナツプラントは高い。大体300円〜400円くらいだ。ドーナツが。
恵比寿ガーデンスクウェアの一角には、クリスピークリームドーナツとバーガーキングが並んでいる(そして中は繋がっている)。大変に海外なスポットだ。

恵比寿のクリスピークリームドーナツ。以前は新宿店で長蛇の列が出来てたらしいが、恵比寿では普通に並ばず買える。

さて、僕個人の意見としてはドーナツは外国を象徴する食べ物だ。炭水化物、油、カロリー過多。豊かさの象徴みたいな食べ物だ。「外国=豊か」っていうイメージが昭和くさいが。

カラフルさも外国っぽい。クリスピークリームドーナツやドーナツプラントのドーナツはカラフルだ。でもって高い。小麦粉と砂糖と玉子を混ぜて油で揚げただけの食べ物が。ミスタードーナツでは100円〜150円くらいだけど、上記2つは300円〜400円が相場。どーなってるの。

なんかカラフルすぎてモヤモヤするし、高くてモヤモヤする。食べてみて、それ1個が牛丼1杯に匹敵するかというとそうも思えずまたモヤモヤする。ドーナツはモヤモヤフードだ。

このモヤモヤ感が、大変に海外っぽいと思うのだ。だから、僕の中ではドーナツは海外の象徴なのである。

それはそれとして、広尾に行った。

 

まずは広尾のナショナル麻布、そこは欧米だった

今回、要素が多すぎるのでどうまとめるか悩んだのだけど、僕が見た順に紹介することにしました。じゃないとどうも収拾が付かない。

まず最初は広尾にあるナショナル麻布というスーパーマーケット。広尾なのに麻布?という気もするが、千葉だけど東京ドイツ村みたいなもんだろう(きっと違う)。

広尾は外国の大使館が多くあり、外国人も多く住んでいる街だからだろうが、ここでは多くの外国産商品が売られていた。


ボストンで撮影、と言っても信じてもらえそうな店構え。入り口の上に「本日はポイント3倍」と書かれているのが唯一の日本語。

 

見たことない洗剤、そして「New」の文字。更新したてのWebサイトか。

見たことない商品、見慣れない包装

まず入り口から異国の雰囲気がすごい。洗剤のボトルが大きくてカラフルで、名前がアルファベットで日本語がほとんどない。あれ、ここ広尾だよね?日本だよね?という気持ちになった。

肉類の包装も独特だ。発泡スチロールのトレイに入ってラップが掛けられたお馴染みのパックではなく。アルミホイルで包装されて、それがネットで覆われていたり真空パックになっていたりした。

基本的に輸入製品が多く、値札に原産国の国旗が描かれていたのも面白かった。

 


商品は基本的に外国のブランド。容器が妙にセクシーなのはなぜだ。
肉がデカイ。包みもカラフルで見たことない感じ。

 

丸ごと売ってるフランス産のフォアグラ様。

物量がすさまじい

ナショナル麻布はそれほど広い店ではないのだけど、並んでいる商品数が半端ない。ワインなんて下の写真の様に7mくらいのラックに5段並べられていて、しかもこの裏側も同じようにワインが並んでいた。値札もびっちり貼られている。全て違う種類なのだ。

冷凍食品だって見たことないメーカーの物ばかり。ニチレイやテーブルマークは見あたらない。

フォアグラなんて塊で売られていた。左の写真の塊で大体6000円くらい。フランス産のフォアグラだ。外国のスーパーに来たようですごく楽しい。テンションが上がる。


見慣れない冷凍食品が並ぶ。
ワインはとにかくすごい種類。

チーズの種類もすさまじい。

フォアグラが丸ごと売っていたのも凄いと思ったが、チーズの種類の多さにも驚いた。

冷蔵ショーケースに延々並ぶ世界のチーズたち。どれもこれも美味しそうだ。もし僕が石油を掘り当てたら端から端まで買い占めたい。

ワインとチーズってこんなにたくさんあったのかー、なんて思っていると、ビールやプリングルスも見たことないのがたくさん並んでいた。

世界って広い。


手前から奥まで全部チーズ。ウソみたいな種類の多さ。

これが全部ビール。日本産のは左下にちょっとだけ。片っ端から飲んでみたい!300mlくらいで300円〜400円くらいが中心。

プリングルスやポテトチップスの種類も豊富。カルビー製品は見あたらない。

巨大なパルメザンチーズ。買いたかったが諦めた。

デカイ、そしてすごい色

ビールやワインに興奮し、最初だしあまり買う気はなかったのだけど買い物カゴがどんどん重くなっていった。今日はまだこれから方々へ行かなければならないのに・・・・。

ビール2本、サイダー1本、デンマークのチーズと、スティック状のチェダーチーズ、ウォーターシンズのクラッカーにプリングルス、アジアのインスタント麺を買って会計は2500円。地味に高い。

あれ、そんなにすんだ、と思いながら会計をした。買い物していたときは楽しかったけど、会計の時にやっぱりちょっとモヤモヤした気持ちになった。ああ、海外っぽい、って勝手に思った。


チーズおろし器も外国製。Graterってのうちにあるわ。
なんかすごい色の飲み物。

チーズやビール、インスタント麺などをお買い上げ。これで2500円。
ストーブの薪が売られていた。一束1150円。

ナショナル麻布で買ってきた色々。これで全部だ。どこで2500円も使ったのか。

未体験の味わい

普段ビールはキリンかアサヒ、プリングルスはサワーオニオン。チーズはさけるチーズなどプロセスチーズ。そんな日本的な食生活からすると、ナショナル麻布で買ってきた食べ物たちはどれも未体験の味だった。

ドイツのオーガニックビールはマイルドな味で、軽めのチーズによく合った。デンマークのクリーミーハバティと相性が良い。ウォーターシンズのクラッカーにのせてパリッと食べると具合が良い。

しかしまぁ、日本のチーズやビールと比べて特別上かと言われると、そうとも言えないような感じがするし、コストパフォーマンスは悪い。スーパードライは美味いし、さけるチーズのスモーク味は最高だ。

でもきっと、上とか下とか、コストパフォーマンスとかそういうのはどうだっていいんだ。未体験を体験するのに価値があるのだ。モヤモヤする気もするが、気にせず先に進もう。


苦味も酸味もマイルドなオーガニックビール。
デンマークのクリーミーハバティ+ウォーターシンズ+自家栽培パセリ。

 

次はアジアなお店に行ってみる

さて、ナショナル麻布はわりと欧米人向けの商品が多かった。ワインやチーズ、アルファベット表記の商品が充実していた。

次のページではアジアな雰囲気を味わえるお店に行ってみよう。大久保と上野にそれがあるのだ。


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