キャベツを掘りにいこう
昨年、畑で採り残したキャベツがあった。どうしようか迷っているうちに畑が雪で埋もれてしまったのでそのままにしていたのだが、今のテンションなら掘りおこすことができそうだ。
カレーヌードルを食べ終え、コンビニを出発する。
いかん。一度あたたまったらテンションが落ちた。
久しぶりの畑
さて、畑の様子はどうであろう。
畑の位置を示すために立てておいたポールと記憶を頼りに雪を掘ってみる。
なにしろ正月に1m積もったのだ。とても手でかき分けられる状態ではない。 というわけで、
数日あけたことで完全にテンションは落ちてしまっているが、スコップ使ってがんばります。
だいたいのアタリをつけてはみるが、一面真っ白のため位置感覚がつかめない。
収穫後の畑の土は一度耕して寒さにさらすと土壌の細菌などが死んで良いそうである。 これを寒起こしという。
一心に穴をほる。家の雪かきでもこんな真剣にやったことはない。
あまり見咎められたくない状況。手早く済ませてしまいたい。 そんな祈りが通じたか、
掘り返した雪の板にはりついていたキャベツの葉。ここだ、ここにキャベツがいる!
必死に語りかけながらキャベツをひっこ抜く。 そしてついに、
えーと、キャベツ……さんですよね? 残念ながら美味しそうにはみえないが、とにかくこうして、新年気になっていたことを2つやり終えることができたのだった。
雪を楽しむつもりでやってみたことだったが、やり終えた感想は「雪はもうたくさん」だった。 春になったら畑を耕し、またキャベツの種をまこう。