ガトーショコラを作る!
ガトーフレーズを作ったので、次はガトーショコラだ。 両方に共通する鼻が詰まった人が「加藤」と言った時みたいな「ガトー」とは、フランス語で「ケーキ」の意味である。ショコラは「チョコ」。ちなみに「フレーズ」はイチゴだそうだ。
材料(サイズは15cm) ・チョコ 70g ・生クリーム 60g ・バター(無塩) 60g ・卵黄 4個 ・グラニュー糖 60g …… ・卵白 4個 ・グラニュー糖 100g …… ・薄力粉 30g ・ココアパウダー 45g
区切り(…)ごとに作って、最後に混ぜ合わせる。 先ほどよりは若干難易度が上がっている。「俺にも出来る?」と雨の日の捨てられた子犬の目で弟に聞くと、「簡単」とのことだった。なんて頼もしい。兄と弟の立場が逆転している。
手順は二桁!
手順もやっぱり先のケーキより多い。
この工程が弟の頭には入っている。素直にすごいと思う。僕といえば、この工程を2度聞いた。メモを無くしたのだ。
大きくなった
チョコを溶かし、そこに温めた生クリームを混ぜ、次に溶かしたバターを混ぜる。そこまで終われば、卵を卵黄と卵白に分けるのだけれど、弟が器用に素早く分けるのだ。拍手をしたいくらいに。あんなに小さかった弟が大きくなってと感じた。もっとも弟が中学生の段階で、僕より大きかったけれど。
ここまでできたら、これは放置する(冷やす)。 これが一般的ではないらしい。これも空気を抱かせるためだそうだ。この後、ここにメレンゲを混ぜるのだけれど、そのメレンゲの空気を殺さないための措置だ。卵黄は空気を抱かないので、メレンゲの空気を生かす方法がこれらしい。どんだけ空気が大事なのかと。
やっぱりここでも空気だ。 勇気を出して「空気が美味しい、南アルプスとかで作るともっと美味しい?」とまた聞いてみた。うんざりした感じで「関係ない」と弟は言った。
きっと弟は今までも僕にうんざりしながらも、こんな風に相手してくれていたのだと思う。その優しさは、親の教育方針の正しさを証明している。ケーキ作りから両親の尊さを学んだ。家でケーキを作ってみるものだ。