僕はじゃんけんが弱い。 いや、実際には弱くないのかもしれないが、いつも負けているような気がする。 たとえば、給食の残りを誰が食べるかをじゃんけんで決める時に勝った記憶がない。 じゃんけんに勝ちたい。
(工藤 考浩)
じゃんけんの強い弱い
いきなり小学校時代の話から始めて恐縮だが、給食の時間、誰かが休んだりした時に残った給食を誰が食べるか、じゃんけんで決めていた。 希望者数名でじゃんけんをするのだが、これに勝ったという記憶がほとんどない。 いつも負けていたのでくやしくて、食べたくもない残り物にも手を挙げてじゃんけんをしたこともある。 そういう時に限って勝ってしまったりする。
勝ちたい
去年、アイドルグループがじゃんけんでメンバーを決めていたが、そのニュースを「僕なら初戦敗退だな」と思いながらみていた。 こういう「じゃんけん弱いかも」というような、微妙かつ根拠のあいまいなコンプレックスというのは、精神衛生上よくない。 克服することはできないだろうか。
カニだ
と思っていたところ、カニの存在に気づいた。 上の写真は、もちろんヤラセであるが、「カニってチョキしかだせないよね」という、非常によく知れ渡った常識に気づいたのである。
カニ買いにゆこう
カニにならじゃんけんで勝てる、というころで、アメ横にカニを買いに出かけた。
全種類ください
商店街を歩き、カニの品揃えがよい店で、売ってるカニを全種類欲しいと伝えた。 「はいよ、カニ全種類ね」 と、最初はびっくりするような値段を言われたが、ディスカウントしてもらい、ボイル冷凍の花咲ガニ・ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニの4種類を全部で5500円で購入した。
重いほど購入
渡されたカニたちはずっしり重かった。 指に袋が食い込むほどで、それはまるで焼酎の4リットルペットボトルを買った時のようだ、といえばわかりやすいだろうか。
カニじゃんけん大会開催
帰宅して解凍し、準備万端整った。 カニと僕がじゃんけんをして、勝った方が食べる権利を得る、という勝負だ。 まさに食うか食われるかである。 僕にとって有利な勝負ととらえる向きも多いかもしれないが、そういうルールなのだから仕方がない。