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ちしきの金曜日
 
生まれて初めてちゃんとプロレスを観てみた

腑に落ちない


こちらは全ての試合が終了したときの玉置さんの表情

そしてイベントは全ての試合を消化して終わった。最後の試合では新チャンピオンも出た。会場全体が「いい大会だったな」という雰囲気になっている。

僕も大会は盛り上がったし面白かったと思う。しかし、どうもプロレスを観ていて納得いかない部分もいっぱい出てきたのだ。


モヤモヤする

基本的なことだが、ここら辺ををほったらかして「勝負に勝った!」とか「新チャンピオン誕生!」とか言われても、イマイチ大坪さんや玉置さんのようにはのれない(試合終了の表情を撮影したら、二人とも目が潤んでいる)。

なので、思い切ってそのあたりのことをぶつけてみることにしてみた。

 

大会後の居酒屋にて

大坪「どうだった?プロレスは」
斎藤「…腑に落ちないことが…たくさん」

さっきのレスラーが攻撃を全然避けない疑問などをを率直に伝えてみた。僕はこういうことを言うのは野暮かな、と思っていたのだ。大会後の盛り上がりに水を差すんじゃないかなー、と。

でも、実際は逆でますます盛り上がった。


矛盾点を突けば突くほど生き生きとする大坪さん

大坪「そう、確かにプロレスは格闘技とは違うからね。演じる部分はある。だけれど演劇とも違うでしょう。」

斎藤「確かにそれはそうです」

大坪「格闘技でもないし、演劇でもない。つまりプロレスはプロレスでしかないんだよね!」
玉置「プロレスは揚げ足を取るとキリがないから、僕は一切とらないことにしてるかな」

大坪「たとえば、相手の攻撃を受けて、選手が痛がったりするでしょう。あれも『相手の油断を誘っている』という解釈も出来る」

斎藤「えッ?そうなんですか」

大坪「そうじゃないかもしれない。答えは無いから、考えるしかない」

玉置「プロレスファン同士でも意見は違うからね」

大坪「みんなの中に迷いが生じ、疑問が生まれる。それがプロレス!」


夜は更けて行く

奥が深そうでヤバい

僕の中にはモヤモヤが残ったプロレス観戦だった。しかし、どうやらそれも含めてプロレスの楽しみということみたいだ。

僕はすでに絡めとられているのか…。

ちなみに後日、別のプロレス好きの友人に、一連の体験談を話をしてみたら、ほとんど大坪さんと同じような反応が返って来てビックリした。


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