プロレスを観たことがない。
僕は1982年生まれの28歳。男たちの闘いを観るとなると、プロレスよりも「K-1」や「プライド」の方が先に思いつく世代だ。
しかし僕より少し上の世代の人たちは結構常識的にプロレスの話題を口にしているように思える。
プロレスってそんなに面白い物なのだろうか。今回はプ(ロレス)オタ(ク)の2人にプロレス観戦を案内して貰いました。
(斎藤 充博)
新年早々人がすごい
1月4日、東京ドーム。今回僕が連れて行ってもらったのは「レッスルキングダム」という興行だ。なんでも毎年定例的にこの日にやるのでプロレスファンの間では「イッテンヨン」という風に称されるイベントらしい。
世間では仕事始めのこの日、ドーム周辺はプロレスファンでひしめきあっていた。みんな有休とか半休とっているんだろうか。
一般的に格闘技の大会って、ちょっとガラの悪い客層になりがちだ。しかしこのイベントは全然そんなことなかった。身体が細くて黒ブチ眼鏡を掛けているような、いかにも文系、って感じの人が多い。そうか、プロレスを観に来る人たちってこういう人が多いのか…。どことなくシンパシーを感じる。
案内してもらうのはこのお二方
今回僕をプロレスに誘ってくれたのは当サイトでおなじみのライター、玉置さんと大坪さん。毎年二人で連れ立ってこのイベントに参加しているそうだ。
大坪「ま、プオタにとっては初詣みたいなもんだからねえ」
プオタ、というのは「プロレスオタク」の人のこと。ちなみに本記事の登場人物のプオタ度合いを表にまとめるとこんな感じだ。
大坪ケムタ 月に3回はプロレスの興行に行くほど好き。「おれなんて全然プオタじゃないよ、プロレス専門のCSチャンネル入ってないから!プオタなら最低でもそれ入らないと!まだまだ僕は甘いですよ!」
玉置豊 興行に行くのは年に2〜3回。でも『週刊プロレス』は毎週買ってる。「試合自体はあんまり観ないけれど、団体ごとの流れを活字で追うのが好きかな。」
斎藤充博 プロレスは『キン肉マン』でやっていたやつだな、くらいのことは知っている。しかし『キン肉マン』自体まともに読んだことがない。ルールも解らない。未知の世界を観てみたくて来ました。