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ひらめきの月曜日
 
意外系「東京○○」探し

トッピングでドメスティックが加速する牛丼

「東京牛丼」を出す店の中に入ってみた。席はカウンターだけで、奥行きは結構ある。いわゆるウナギの寝床タイプと言えばよいだろうか。


牛丼が来るまでカウンターの木目を見てた
珍しいトッピングのあるアレンジメニュー

券売機で食券を先に買うスタイルの注文方法。ベーシックな東京牛丼もいいのだが、そこにアレンジを加えた「牛力丼」なるものにしてみよう。

これには、辛味噌や糸唐辛子が乗った「赤」と、それとは別にあるものがトッピングされた「白」とかある。今回は、より意外に感じた白の方にしてみた。


海苔と温玉はわかるのだけれど

しばらくして吸い物とセットでやってきた「牛力丼(白)」。牛丼の上に刻み海苔と温玉が乗っているのはわかるだろう。そして見えるのは、薄黄色の四角いもの。

実はこれ、バターなのだ。ちょっと意外ではないだろうか。同じく牛丼を出すチェーン店の「すき家」は多彩なアレンジメニューで知られているが、バターの乗ったものはなかったのではないかと思う。


指示に従ってみる

出された時に店員さんに言われたのは「全体的によくかき混ぜて食べてみてください」ということ。普段牛丼を食べるときにはそういうことはしないのだが、ここはアドバイス通りに食べてみるのがそのおいしさを知る近道だろう。

そういうわけで、かき混ぜてみる。どうしても見た目は悪くなるが、なんだか急に家で食べてるような気がしてきた。

この気分は悪くない。そして食べてみると、やっぱり家っぽいやさしい味。そう言えば子供の頃、ご飯にかつお節とバターを混ぜて、しょうゆをかけてよく食べた。あの感じと似ている。


牛丼屋では見ないこのスタイル
途中からパワーアップできる

お店のサイトによると、「東京牛丼」とは、東京の玄関口である上野駅で、東京だからこそ集められる全国から厳選した食材を使って、東京で一番美味しいと言われる牛丼を提供したい、という思いでつけたそうだ。

牛肉は国産のものだけを使っているとのこと。確かに牛丼チェーンのものとは異なる味わい。

もう一つ、店員さんに言われたのは、「にんにくも使ってみてください」とのこと。カウンターにはにんにくとそれをつぶす道具とが置いてあって、自由に入れることができる。

これも牛丼店では珍しいシステム。しばらく普通に食べた後にんにくを加えてみると、さっきまでやさしい味が急にスタミナ食の雰囲気に変わった。二度楽しめることにもなると思う。

まだ見ぬ「東京○○」探し、続いてやってきたのは目黒だ。ここにも意外な「東京○○」があるらしい。


言われてみれば新鮮

「東京うどん」である。讃岐うどん、水沢うどん、稲庭うどんあたりは有名どころで、それ以外にも「○○うどん」はいくつか聞いたことがあるけれど、「東京うどん」は初耳だ。

何か特徴のあるうどんなのだろうか。食べてみようではないか。


これも気になるなー
ずばりあった「東京うどん」を注文

基本的にはうどん屋であるお店だが、店頭では豚肉を使ったハンバーグ「トンバーグ」も押していて、こちらもかなり気になるところ。ただやはり、ここは東京うどんで攻めるべきところだろう。

メニューにも店名そのままの「東京うどん」を発見。こちらを頼んでしばし待つ。


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