川�ｱ競馬場へ応援に

晴れた日に行った厩舎で見つめられた「カネマサコンコルド」が、国内で一番格が高いレースの一つ「全日本2歳優駿」というレースに出るそうなので、応援に行くことにした。彼のしびれる熱い視線にやられてしまったのだ。また会いたいと思ってしまったのだ。

川�ｱ駅から川�ｱ競馬場へは開催中は無料のバスが出ている。歩いても15分程らしいが無料なら乗らねば損という貧乏根性でバスへと乗り込んだ。

なかなかの込み具合だ。
この開催ではナイターで競馬が行われる。光がギラギラとトラックを照らし出し、とても綺麗だ。

感動の再開

競馬場では走る前に、馬がパドックというところをグルグル周回する。馬券を買う前に、馬の体の出来具合を見ることができるので、新聞片手に赤鉛筆を持って、どの馬を買うか熟考するおじさん達が多々集う。また意外と若いカップルも多い。

感動の再開だ。
ライトで馬体がキラキラと輝きとても綺麗だ。厩舎で見つめられた時よりヤル気を感じる。1600メートルのレースだけれど、4000メートルくらい手拍子しながら走ってヤルぜ！　的なヤル気を感じるのだ。馬は4本足で走るから手拍子しながら走ることは物理的にムリだけれど。

いざレース

パドックでは「カネマサコンコルド」はこちらを見てはくれなかった。二人でいる時は呼び捨てだけれど、みんなでいる時は「さん」づけみたいな感じだ。でも僕はそれでいい。勝ってくれさえすれば、とにかく嬉しいのだ。

どうやら「カネマサコンコルド」は出遅れてしまったらしい。馬にとっては1600メートルとは短いレースで1分40秒台で走ってしまう。そういったレースでの出遅れは非常に痛い。二学期も後半なのに一人で弁当を食べるくらいに痛い。あれは痛かった。

頑張ってはいたが結果は8着だった。
見つめられたことがある馬だけに悔しいが、一番格の高いレースだけに仕方が無い。実力はあると思うし、見つめられた時のあの目には未来を感じた。