ダムに見えるかどうかはともかく、重力式コンクリートダムの仕組み、理解してもらえただろうか。
「誰にでも分かる方法」などと言いながら想像力に頼っていることには目をつぶってください。
中空重力式コンクリートダム
重力式は、ある重さになるまでコンクリートを詰め込んでいけばいいだけなので、構造的に簡単で数多く造られてきたのだけど、それが許されない時代があった。1950年代から60年代、日本で高さが100mを越えるような巨大ダムが造られはじめた時代。
ちょうど高度経済成長期に差しかかり、コンクリートの価格が高騰。その結果、重力式コンクリートダムのコストも跳ね上がってしまった。そこで、コンクリートの量を減らすダムが開発されるようになり、その結果造られたのが中空重力式コンクリートダムである。ちなみにアーチ式コンクリートダムが造られたのも同じ理由だけど、それはまた後ほど。 |