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はっけんの水曜日
 
日本三名瀑「袋田の滝」を見てきた(義理の両親と)

第1観瀑台から滝を見る

観瀑台には第1と第2があり、とりあえず順番通り第1から見てみることにした。

一歩進むたびにザーザーというザルの上で小豆を転がしたような音が大きくなっていき、トンネルのむこう側に滝のカーテンが見えてきた。


あれが袋田の滝なのかな。大きさがよくわからない。

滝、近いな。水族館で大きな水槽をみているような変な感じ。

一直線に水が落ちてくるのではなく、崖に沿って流れるタイプの滝のようだ。

滝との距離がイメージしていたより全然近くて、全体が視界に入りきらない。

近いといっても写真だと手を伸ばせば触れるくらいの距離に見えるけど、滝がでかいのでそうみえるだけで、実際は水しぶきがかからない程度の距離がある。

うん、でかいね。



滝を前に、なにをしたらいいのかよくわからない

義父が念願だった袋田の滝を見上げている。お付き合いして私も見上げてみる。これを楽しみにしていた義父には違って見えるのだろうか。

袋田の滝は、とてもでかくて、水がジャージャーと流れていて、すごいなと思った。すごいけれど、ただただ水が流れる滝を前にして、正直どうしていいかわからなかった。滝の鑑賞の仕方がよくわからない。気を利かせたコイが滝を登っていたりすればずっと見ていても飽きないのだが。

とりあえず写真を撮ったのだが、私が持っている標準レンズだと、なにを撮ったのかよくわからない写真しか撮れなかった。


「うん、滝だな」

「ええ、滝ですね」

スケール感のまったく伝わらない写真しか撮れない。

滝の魅力はよくわからないけれど、義父がうれしそうなのでいいか。

ここにきて義母が、「私、ここにきたことある!」と意外なことをいいだした。なんでも若いころに、友達とここに一度来ていたのを、滝を前にして思い出したらしい。

いいたいことはいろいろ浮かんでくるのだが、義理の両親との距離感を計り切れておらず、こういう場合にどこまで突っ込んでいいのか分からないので、つい無口になってしまう。


遊んでもらっていた犬がこのあと発情しだして、娘の親としてちょっと焦った。「娘を持つ親の気持ち」ってこういうことか。

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