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はっけんの水曜日
 
竹田城跡におもろいタクシーで行った


真っ暗な中、宿を出発

食事のあと宿の受付のおばさんに、雲海みるなら明日は何時にここを出ればいいか、またその時間にタクシーを呼んでもらいたい旨を聞いてみた。そう、私は免許持っているがすっかりペーパーなので、そういう足に頼るしかない。おかげでちょっとした名勝地も秘境に思える。と書くとお得な気もするが、タクシーに頼らねばならずその分損をする。

「うーん、どうだろ?5時くらいかね」「え、5時、っす、か…!」顔文字に例えるなら私は(゜д゜)(´゚'ω゚`)こんな感じになっていただろう。

なぜ「早起きはちょっと苦手なんで…無理っス」なんて言いかけてるのか自分は。雲海ありきだろうが!と悪魔オツハタは天使オツハタに諭され、それでも「5時半くらいなら…」と弱弱しく値切ってみるのだった。

タクシーがその時間に来てくれるのかと思ったが、難なくOK。この時期、そういうお客さんもちらほらある様子。よかった、足が確保できた。

翌朝。少々雨っぽい。5時起きでホテル玄関に向かうと、ちょうどタクシーがやってきた。乗り込んで、ビックリされた。


「朝5時から竹田城言うから70くらいの爺ちゃんかと」

この時間、この目的地に、年配の趣味人でなく普通の女が乗ってきたことに驚いたようだ。「ハァー、てっきり年配の人が乗ってくるかと思ったらエライべっぴんさんやー」としきりに感心している。暗い車内のおかげでべっぴんさんに見えて得した。

物腰のやわらかい、軽妙な語り口の運転手さん。あたりはまだ夜中のように暗い中で、いい運転手さんに当たったと思った。むっつり寡黙な方だったら、不慣れな土地で道中重苦しい雰囲気に包まれていただろう。

早朝起こしてすみません・・・と言うと、ままあるから大丈夫でっせ、とのこと(ところで彼の口調はうろ覚えなので、いろんな地方の言葉が混じるかもしれません、お許しください)。


暗いので撮影はこれが精一杯。
15分ほどで城跡下の駐車場に到着。すでに車が!

 

相合傘登山

すでに駐車場には2〜3台の車が待機していた。早い。彼らも雲海目当てだろう。雨の様子を見ているところだろうか。同好の士が秘密の会合に来ているような、謎の雰囲気を感じる。

「じゃ、もうちょっと上まで行きまっか」と運転手さん。

え、ここで降りて、城跡へは15分くらい歩かないといけないんじゃ?と思ったら、タクシーは城跡すぐ下のところまで行けるそうだ。雨だし、タクシーでよかった。


途中の柵をタクシー権限で外しに行く運転手さん。
その向こうに一瞬写る、聞き捨てならない看板。

だんだんと夜が明けてきた。
ほな行きまっか。

「女性一人ではこの暗い中、心配やから」と、運転手さんもついて来てくれることになった。恐縮だけど大変ありがたい。

しかも事前の予報では雨の降る気配はなく、東京から傘も持たずにきた、ってことを今、思い出した。あちゃー、なんて記者だろうか、と運転手さんも思ったことだろう。1本だけある傘を相合傘にして、連れ立って城跡へよたよた向かう。す、すいませんー!

早朝なのと雨なのとで十分寒い。


古城は1段1段がでかい。心拍数上がってきた。
すでに周囲は日本じゃない。

小雨ではあるが、傘は差したほうがいいというくらい間断なく降っている。これで雲海は…どうでしょうねえ、はぁはぁ、どうだかねー、ひぃひぃ、と運転手さんと吐息で会話しながら、10分ほどで頂上へ。心配だ、掻き曇ってばかりの風景で何も写らなかったらどうしよう、交通費出ねーな、とか思いつつ…

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